【銀魂】彼女の小指には赤い糸が沢山ある【沖田総悟】

浮気相手が、33人目 ページ33

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翌日、今日も休みなのでダラダラ二度寝をする
午前11時頃にやっと起きて寝室を出れば
そこにはソファでお茶を飲む新八くんと
数ヶ月前にやっていたドラマの再放送を
テレビ画面とほぼゼロ距離で見る神楽ちゃん

それに、新八くんの向かいのソファで
イビキをかいて眠る銀時の姿。
恐らく飲んで帰ってきてそのまま寝たのだろう



「あっ、…おはようございます」


「おはよーアル!」


「うん、おはよー」



少しだけ気まずそうな新八くんと
テレビからは目を離さない神楽ちゃんの
挨拶に答えながら私は時計を見た。



「もうお昼かぁ」


「あ、お昼何か作りましょうか?」


「新八ぃ、ワタシ今日は蕎麦の気分アル!」


「ええ、お蕎麦あったかなぁ…」



飲みかけのお茶をテーブルに置いて
新八くんは台所へと消えてしまった。
神楽ちゃんは依然、テレビに釘付けで

さて、ここでイビキをかかなくなった
銀時にどれだけの人が気づいただろう。



「銀時、どこか行かない?」



返事はなかった。どうやら
起きて動くのが面倒な気分らしい。



「…あーあ、銀時寝ちゃってる。
せっかくの休みなんだし
沖田くんでもデートに誘おうかな?」



耳元で囁くと彼はピクっと肩を揺らし
私に背を向けるように寝返りを打つ。
あからさまな反応に私は続けて
「甘い物でも食べに行こうかなぁ」
「それとも屯所で駄弁ろうかな?」
「お昼ご飯食べてから…」と
あからさまな独り言を銀時にだけ
聞こえるように言う。

銀時は一度小さく「チッ…」と舌打ちをすると
こちらを振り向き目を細めて私を見てきた。



「…なぁに?」


「…性格ワッリィ」



小声での会話の後で銀時は起き上がり

首元に噛み付くようにキスをした。

…これで新八くんが戻ってきたり
神楽ちゃんが振り向いたらどうするんだか。

戻ってくる事も振り向く事も無かったけれど


銀時が離れてくれた後に私は
一瞬だけ彼にキスをして立ち上がる。



「二日酔い、早く治るといいね?」


「うっせ」



私は微笑みながら彼に手を振ると
今度は台所の新八くんの元へ行く。
銀時に水をあげるように行って
彼が台所から居なくなってから私も水を飲む。



「…酒くさ」



コップを流しに置くと私はリビングに戻る
銀時が貰った水を飲みながら
新八くんと神楽ちゃんに
飲み過ぎた事を叱られてる所だった。

その光景を微笑ましく感じながらも
お昼は外で食べてくる事を伝えて
万事屋を後にした。

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