63話 ページ22
なかなか戻ってこないザキくん。
一体何があったのだろうか·····。
そして誰が翡翠党を殲滅させたのだろうか·····。
そんなことを考えながら屯所の前を右往左往としていた。
そして、それと同時に気づいたことが一つあった。
ーーもし、羽山が吉原の出来事を真選組に話してしまっていたら。
と·····。
背筋が凍った。
真選組に知られること、それさ銀時に知られる可能性が高まることを意味している。
それが何よりも怖いことだ。たとえ、真選組に知られてしまったとして、冷たい目で見られたり、可哀想な女として見られるのは我慢がつく。
しかし·····銀時に知られたとなって話が別なのだ。
たとえ、私の意思でなかったとしてもあの日の出来事は変わらない事実なわけで·····。
銀時からそんな目で見られることに私は耐えることが出来るのだろうか·····。
想像し、全身に力が入ったような感覚がした。
·····それと同時に門が開く音。
こんな状態の中土方さんに会うのかと思うと、羽山とのことを聞かれるのかと思うと·····。
ゆっくりと門の方へ顔を向ける·····。
「·····は?」
·····しかし、そこに居たのは土方さんではなかった。
「·····なんで銀時が出てきたんだよ。」
そこに居たのは銀時だった。
真選組に来なさそうなランキングトップ銀時がなぜ·····。
そして、なんでこんなタイミングで·····。
私がポカンとした状況の中銀時は何も言わず、私の意思で腕をつかみスタスタと歩き出した。
「いや、おい、銀時!私は真選組に用があるんだが·····!」
真選組に用があるからきたのにそのまま帰るのはいくら心の準備が出来ていなかったとはいえ、無駄もいいところだ。
だが、銀時はその言葉を無視し、歩みをとめない。
顔がまったく見えないから、何が理由でこんなことをしているのか、なぜガン無視なのか、理解不能だった。
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銀羅(プロフ) - 凛さん» 長い間、お待たせしました!何回も読んでくださり本当ありがとうございます!なに書こうか、考えがだんだんまとまり出した感じがしてるので、また頑張ります! (2020年11月20日 17時) (レス) id: a7867cf727 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 更新凄く嬉しいです。何度も何度も読み返してはずっとお待ちしておりました。先の展開とか、行き詰まるとやる気なくしますよね。けどこれからも更新お待ちしております、頑張ってください! (2020年11月20日 0時) (レス) id: 0f5c65d312 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 頑張ってください!続き読みたいです! (2020年3月26日 1時) (レス) id: e1da7af444 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - とっても続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年11月9日 21時) (レス) id: 8be7be3569 (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - トマトさん» ありがとうございます!!更新頻度は遅くなると思いますがよろしくお願いします!! (2019年10月15日 0時) (レス) id: d2e8927ad9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀羅 x他1人 | 作成日時:2018年9月22日 21時