58話 ページ17
銀時side
このまま何を問いつめても答えなさそうな月詠に俺はどう対応するべきか困っていた。
いくら男みたいでも女なわけで、力づくで答えさせるなんてことはできない。要するに、力で訴えるのではなく、言葉で説得しなければならないのだ。
実力行使が得意な俺にとっては難しい話で、頭の中はフル回転。
(…Aと吉原の間に何かあったんだよな)
吉原とAの関連性を考えていると、1つ月詠から聞き出せるかもしれない手立てを思いついた。
｢ーーーそこまで言わねぇんなら諦めるわ｣
そう急に口にした俺を少し驚いたような目で見てきた月詠。きっとこれ以上探られないとどこかで安心しているのだろう。
(Aが関わってることで俺が簡単に諦めるわけねぇだろ…。)
｢…お前がそんなに教える気ねぇってんなら、A本人に聞いてくるわ。そっちの方が手っ取り早いしな。｣
そう言って、路地裏を出る素振りを見せようとすると焦った顔で月詠が俺の動きを制した。
｢…今なんと言った！？｣
｢だから、A本人に聞くって言ってんだろ？｣
｢それはやめろ！！！！！絶対にじゃ！！｣
はっきり言ってここまでの反応を見せると思っていなかった俺は少し驚いたが、何か聞き出せるチャンスを見い出せた。
｢月詠、お前一体何を知ってんだよ…。｣
｢な、何も知らぬ。｣
何も知らない…？？
(…ふざけんな)
｢何も知らねぇわけねぇだろ！？何も知らない、何も無かったのになぜお前はそんなツラしてんだよ！？｣
今の俺はかなり焦っているのだ。Aの身になにか起きたんじゃないかーーーーと。
月詠が何かをしたわけじゃないのは分かっている。それでも、全てを知っているのはきっと月詠だけなのだ。本人にも聞けねぇのなら尚更こいつの力が必要なのだ。
怒鳴ってしまったことで、月詠の肩が跳ね上がる。
｢…頼む。あいつになにかあったのなら、助けてやんねぇといけねぇんだよ！！｣
そう言って月詠の両肩を掴む。しばらく俯き続けていた瞳とようやく目が合った。その目には迷いが見えて言うか、言わないかを自分の中で精一杯決めているのだろう。
｢…頼む。｣
もう一度そう言うと月詠の中で決心がついたようで、ゆっくりと口を開く。
｢…攘夷志士の男に抱かれたんじゃ。｣
｢…は？｣
口から出てきた言葉は俺の頭の中を駆け巡った。
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銀羅(プロフ) - 凛さん» 長い間、お待たせしました！何回も読んでくださり本当ありがとうございます！なに書こうか、考えがだんだんまとまり出した感じがしてるので、また頑張ります！ (2020年11月20日 17時) (
レス) id: a7867cf727 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 更新凄く嬉しいです。何度も何度も読み返してはずっとお待ちしておりました。先の展開とか、行き詰まるとやる気なくしますよね。けどこれからも更新お待ちしております、頑張ってください！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 0f5c65d312 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 頑張ってください！続き読みたいです！ (2020年3月26日 1時) (レス) id: e1da7af444 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - とっても続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年11月9日 21時) (レス) id: 8be7be3569 (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - トマトさん» ありがとうございます！！更新頻度は遅くなると思いますがよろしくお願いします！！ (2019年10月15日 0時) (レス) id: d2e8927ad9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀羅 x他1人 | 作成日時：2018年9月22日 21時
