小咄(没ネタ) ページ21
長かったので没ネタです。
参考程度にどうぞ。
Noside
むかしむかし、ある所に歳が2つ離れた、5歳と3歳の姉弟が居ました。
その姉弟には両親は居ませんでした。
なのでいつも弟は姉に、
「お父さんとお母さんはどこ?」
と聞いていました。
その度に姉は、
「旅行よ」
と答えていました。
「どこに?」
「...わかんないけど、遠い所に行ったのよ。」
「そっか」
勿論、嘘でした。
本当は、親はどちらも殺されていたのです。
その後、両親が殺されたという知らせを聞いた親戚のお兄さんがその姉弟の面倒を見てくれていました。
親戚のお兄さんの家で姉弟は、楽しく過ごしました。
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でも、そんな幸せも束の間。
ある日の夜遅く。
お兄さんの家に、帯刀した攘夷浪士が襲ってきました。
そして、証拠を残さないように、家に火を放たれたのです。
当時は攘夷戦争の真っ只中。
攘夷浪士が彷徨く事には誰もが見慣れていましたが、怖くて、自分は死にたくないと誰しも思うわけでありまして、
誰も近づこうとはしませんでした。
そしてついに、3人の寝室にまで
攘夷浪士の足音が聞こえてきます。
お兄さんは、姉弟を護るべく、自分の後ろへとやりました。
お兄さんは姉弟の盾となりました。
そして、お兄さんは目を負傷してしまい、目の前が見えなくなってしまいました。
「兄さん!」
姉は急いでお兄さんに駆け寄り、まだ小さな身体で抱き締め叫びました。
「もうやめて!やめてよ!どうして殺そうとするの!」
金切り声にも近い叫び声が部屋に響き渡りました。
...でも、相手は答えません。
何処かおかしい、そう思った姉は伏せていた顔を上げると
弟はいつの間にか血のついた刀を持っており、
2人の攘夷浪士は血で染って床に倒れていました。
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その後、姉は新しい住まいを必死で探し、
弟に
「強くなって戻って来るから。...それまで待ってて。」
その言葉を残し、弟に財産を渡し、家を旅立ちました。
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斯くして姉は大切な仲間と恩師に出会ったのです。
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白いましゅまろ(プロフ) - 甘味さん» 閲覧、コメントありがとうございます!やっぱり銀さん人気ですね!(*゚Д゚)オォォ... (2018年12月11日 19時) (レス) id: 9ad69f39ef (このIDを非表示/違反報告)
甘味 - 凄く面白かったです!落ちは銀さんがいいと思います!これからも更新頑張ってください! (2018年11月15日 13時) (レス) id: a10a38cd02 (このIDを非表示/違反報告)
白いましゅまろ(プロフ) - 白桜姫さん» オチ提供ありがとうございます!やっぱり主人公の銀さんも素敵です!(( (2018年11月13日 22時) (レス) id: 9ad69f39ef (このIDを非表示/違反報告)
白いましゅまろ(プロフ) - レモンティーさん» オチ提供ありがとうございます!甘いマスクの沖田さん!良いですねぇ(( (2018年11月13日 22時) (レス) id: 9ad69f39ef (このIDを非表示/違反報告)
白いましゅまろ(プロフ) - 愛美さん» 返信が遅くなりすみません。今はどちらのデータもフレンドの数が上限に達している為、なる事が不可能です!ごめんなさいm(_ _)m (2018年11月13日 22時) (レス) id: 9ad69f39ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かこのひと | 作成日時:2018年8月29日 19時