7話 ページ8
本日二度目の目覚め。
今度は真っ黒な天井が目に映った。
？「お、目覚めたか？」
声のした方を見ると、金髪で黒い軍服を着た美しい
人間が立っていた。
『お前、誰だ』
警戒心剥き出しで威圧を込めて言うが、
金髪は苦笑いで返してきた。
？「まぁまぁ、そう怯えるな」
『怯えてなど無い。嫌いなだけだ』
？「本当に嫌いなだけなのか？」
『・・・・・』
？「本当に嫌いなら、なぜ俺を殺さない？
ペ神の時だってそうだろう？お前は殺すどころか
お礼を言って出て行こうとした。そうだろ？」
『嫌いだから出て行こうとしたんだ
人間なんぞ殺す価値も無い』
？「違うな。お前の心に迷いがあるだけだ。
本当に殺してしまっていいのか、俺は本当にこれでいいのかと。お前はここまで自分を惑わす人間が
怖いのだろう？」
『ち、違う！黙れ！俺は人間に裏切られた！
だから嫌いなんだ！』
？「だったら、今ここで俺を殺してみろよ」
『・・・ッ！』
目の前の人間の堂々とした姿に思わず怯む。
此奴を殺すのか？
なんの罪も無い人間を？
此奴を殺して周りの奴等は悲しまないのか？
俺になんのメリットがあるんだ？
疑問と不安が頭の中をぐるぐると駆け回る。
？「どうした？こいよ」
俺は覚悟を決め、三槍を出し金髪の人間に突進した
一気に間合いを詰め、三槍を人間の顔に刺した
否、刺そうとした。
だが、俺の三槍を持った手は人間の顔の目の前でピタリと止まった。
これ以上動かせなかった。
引くことも押すこともできない、
金縛りにあったかのように動かなくなってしまったのだ。
？「どうした？冷や汗がダラダラだゾ？」
『ハァ、ハァ、 う・・ごけ・・よ』
？「？」
俺は人間が嫌いなのに！！
殺したい程憎んでいるのに！！
何故俺の手は動かない！！
『動けよ、動け！俺の手・・・』
？「これで分かっただろう？お前は人間が怖いんだ」
ずっと信じたく無かった事実。
信じていた人間に裏切られ、実験体にされた恐怖は
やはりどんな事にも勝ってしまうのだろう。
俺は部屋の窓を割り、外は飛び出した。
金髪の人間が止めているのも知らずに・・・
ただこの事実を誰かに否定して欲しかっただけ。
恐怖なんて感情を神様の手で消してほしかっただけ。
みんなは知ってる？
悪魔は恐怖という感情を持ってしまうと
もう二度と元の場所へは
天界には戻れなくなってしまうんだよ
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琥珀(プロフ) - ピーたーさん» 少しずつですが頑張ります！ (2020年5月29日 18時) (
レス) id: e8ca779f37 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - 更新されるたび面白くなる作品、久しぶりに見ました。頑張ってください^ ^ (2020年5月26日 15時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
レム - あぁーすきやわー これからも頑張ってください！ (2019年10月1日 23時) (レス) id: f44f95b2b9 (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - おもろいやん!更新頑張ってください! (2019年9月20日 22時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
けいっち - エミさんとひとらんにはなつきやすいんやねwww面白いです！頑張ってください！(ゾムさんがｸｿ総統倒してなかったら私が○してたのに…ww)兄)サイコパスやんw(実際に言われた) (2019年9月20日 21時) (レス) id: 837672cd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2019年9月6日 18時
