上には上がいるが、下には下がいる ページ7
〜銀時side〜
(やべー俺、つい可愛いとか言っちゃったよー
引いてないかなー大丈夫かなー、
いやおっさんに可愛いとか言われても嬉しくねぇよな...って、自分で言うなよ悲しくなるだろ...
いや!!俺はまだピチピチの20代だぞ!?
でも18から見たら俺ももうおっさんなんだろーなぁ...)
下らない邪念に頭を振ってちらりと横目でAを見ると、
(またこれかよ、)
胸の奥が締め付けられるような感覚に陥った。
懐かしいような寂しいような。
(誰かと、重ねてるのか?俺...)
不透明で曖昧な何かにイライラし始めた時、新八が口を開いた。
「あ、ほら銀さん。あの事話さないと!」
「ん、あー、そうだなー。おいA」
「あ、は、はいっ!!」
「実はな、事件現場に狐...竜胆の次のターゲットと、現れる場所の記された紙があったんだ。」
「え!次のターゲット!?」
顔色を変えて驚くAに続けて話す。
「んで今そのアジトを真選組が張り込んでる。警察に来て下さいって言ってるようなもんだろ?何か意図があると思うから俺達も行くんだよ。」
「あ、じゃあ私はお留守番ですか?」
「いや一緒だ。いくら沖田くんでも、一人じゃ神威に対抗できねぇからな。」
するとAは少し不安を帯びた目で再び訊ねてきた。
「神威、が襲ってくるんですか?」
「お前と竜胆は体が繋がってるんだろ?Aを人質に取って竜胆を要求するかもしれねぇんだ。」
「....何で神威は、竜胆をそんなに必要とするんですか?」
「さァな、でもアイツは、竜胆は、神威達に連れて行かれることを心底嫌がってたからな。」
「...そうなんですか、」と俯くAに、無関係の沖田くんに聞かれないよう耳打ちをする。
『それによ、竜胆、もしかしたら依頼書の、行方不明の女かもしれねぇんだ。』
するとAは、はっと何かを思い出して、小声で話しかけてきた。
『私も、そう思ってたんです、目撃者の人も、頬に大きな火傷跡があったって言ってたそうです。』
『え、マジで。』
『はい。』
Aに耳を寄せた体勢を直して思惑する。
(あー、んー?でも大きな火傷跡とかあったか?いや無かったよな...)
どちらにせよ、神威達だけには竜胆を渡しちゃいけない気がした。
あんな目を見せられたら、忘れろって言う方が無理だろ。
それに、どんな目的であれ、Aを助けてくれた借りがあるからな。
バカなことに全力になれるのは選ばれし者のみ→←人は認めて受け入れて成長するもの
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紅狼 - とても良い作品でした!!続きがめちゃ気になります!!更新頑張ってください!応援してます!!!!!! (1月8日 1時) (レス) @page50 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - ストーリーがすごく好きです!!続きが楽しみです。 (2023年3月30日 21時) (レス) id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
らいあ - 言葉が出ないくらいすごい作品でした!!!続き楽しみにしています! (2022年1月14日 17時) (レス) id: 5ed45ad072 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - この作品大好きです! (2021年2月5日 22時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
みっかぼーず(プロフ) - すごく面白かったです!!ストーリーが良く作り込まれていて尊敬します (2020年4月19日 0時) (レス) id: 90b29dc37c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年10月1日 3時