偶然と呼ぶか必然と呼ぶかは自分次第 ページ27
〜銀時side〜
門を出た先に二人の姿があった。
「どうだったー銀ちゃん!上手くいったアルか?」
「何もねーつってんだろーが!!」
俺を見て早々勘違いした神楽が声を掛けてきた。
「さぁ銀さん、あんな大口叩いたからには本気で犯人探ししないといけませんよ。」
「わーってるよ、でもどーすっかなぁ、ビラ全然意味なかったしな。」
「そ、そういや、僕らAさんの偽物が狐の虐殺鬼だって踏んで今まででやって来ましたけど、本当に彼女なんですかね、不安になってきました...」
勢いづいてまだ10分も経たないうちに俺達の不安は以前よりも増していた。
「おいおい言い出しっぺはお前だろー、今更違うかもとか、許されないよー?ほんと。」
項垂れる新八の肩を揺さぶる。
「あ、銀ちゃん、Aアル。」
神楽の指差す方を見ると、川を挟んだ先の道を紺色の着物を身にまとったAが走っているのが見えた。
「いやー、んなわけねぇだろ、Aは今牢屋にいるんだぞ?つか、ありゃ崖の胸のボニョじゃねーか。」
「そうだよ神楽ちゃん。人違いだよ、」
否定する俺達に神楽はバッサリと言い切る。
「いや、あれダロ、Aの偽物ダロ。」
その言葉にはっと息を止める。
「「「見つけたァァァ!!!!」」」
言ってる神楽も今気付いたのか声を揃えた。
誰かから逃れるように走るAの偽物を俺達は全速力で追いかける。
外で待機させていた定春に跨った神楽が先陣を切る。
「神楽ァァァ!!前方を塞げェェ!!!」
「アイアイサー銀ちゃん!!!」
大声を上げたせいでAの偽物が俺達に気付いた。
「この前の夜兎娘...!」
目を見開くAの偽物の前に定春と神楽が足止めした。
「ふん!もう逃げられねーアル。大人しく捕まれヨボケ!!」
見下しながら鼻を鳴らす神楽だが、以前戦った記憶のせいか番傘の取手を力強く握り締めていた。
「貴方、天人連続殺人犯の狐の虐殺鬼なんですよね!!そうなんですよね!!」
半ばそうであってほしいという新八の悲願が垣間見えた。
「あんた達に構ってる暇はないって...」
走り出そうとする女の手を咄嗟に掴む。
「どうなんだ?殺人犯なのか?」
俺の手を引き剥がそうと振り向き、偶然目が合った。
ドキリと心臓が跳ねた。
本当にAと同じ顔だ。
衝撃を受けていると、Aの偽物も俺を見て目を見開いている。
そしてその目はどこか悲しそうにも見えた。
あのですね、今天井からダンゴムシ降ってきたんですよ、怖くないですか→←無くし物も命も未来も全部貴方に預けました
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のと丸(プロフ) - ジャスタウェイさん» ジャ、ジャスタウェイさん...!初めまして!!お褒めのお言葉誠にありがとうございます!!更新頑張ります〜(●´▽`●) (2019年8月13日 20時) (レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
ジャスタウェイ - とても面白いです。ぜひ更新頑張ってください。 (2019年8月13日 19時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» みぃさんこんにちは〜!!超特急で帰ってきてしまいましたね笑応援ありがとうございます!!(●´▽`●) (2019年8月9日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - こんにちはです!帰って来るの待ってました。これからも頑張ってください! (2019年8月9日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - シルバさん» コメントありがとうございます!!すごくすごく嬉しいです!!。゚(゚^ω^゚)゚。更新停止と宣っておきながら、結局更新再開することになってすみません(TT)節操なしの作者ですが、何卒宜しくお願いします!<(_ _*)> (2019年8月9日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月28日 17時