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人に嫌われると、今まで気付かなかった自分が見えてくる ページ44

「私、新八くんに何か....したっけ....」




言ってはまずい言葉だっただろう。



でも本当に心当たりのない私には、もはやそれ以外の言葉しか出なかった。

私の言葉を聞いた途端、少女は目を丸くしてさらに鋭く睨みつけるのが分かった。



「お前何ふざけた事...!!」

「止せ神楽!!!」


銀さんの怒鳴り声で病室の空気がさらに静まった。



お登勢さんとたまさんと、猫耳をつけたもう一人の知らない女性は、
何が起きているのか分からないと言った様子で呆然と眺めている。


「銀ちゃん!だって!」

「あれからもう1週間も経ってんだ、いきなり怒鳴るな。頭の整理ぐらいさせてやろう、な。」


諭すように最後だけ優しく声をかけられ、少し落ち着いたのか素直に頷いて黙ってしまった。



(一週間もまた気を失ってたの....?)

サラリと口から出た情報に衝撃を受ける。




「銀さん...これは...どういう...」


憐れむような呆れるような目付きで私のベッドの近くの椅子に腰をかけると、


「その怪我負った時のこと、思い出せるか?」


とても優しい声色で銀さんが話しかけた。


私にはその声が、どうにも同情しているように聞こえた。


そして言われるがままに、まるで昨日あった事のように、突然の激痛の襲来を事細かに語った。


皆は一言も口を挟むことなく押し黙って聞いた。


__________________......


「嘘ネ、そんなの嘘に決まってるアル!!」


私が全てを話終えると、徐ろに首を横に振り、瞳孔を震わせながら彼女は声を上げた。


(何で?神楽ちゃん、何で私の事をそんな目で見るの?何でそんなこと言うの?私....何かした?)



今にも泣いてしまいそうなほど、彼女の嫌悪感に胸を痛める。


新八くんでさえ、私のことを訝しげな目で見ている。


理由が全く見当つかなかった。


それがひたすらに怖かった。



「聞いただろ、神楽、新八。こいつはずっと俺のそばにいたんだよ。」


納得させるように二人に言い聞かせる銀さん。


傍観していたお登勢さん達は、他所もんが邪魔したね、と言ってすぐに病室から出て行ってしまった。



「じゃあ銀ちゃん!私達の傷は誰が付けたって言うアルか?!
もう一人Aがいるって言うアルか?!!!」


何かに縋るような声を上げながら、銀さんに責め立てる。






「いい加減、何があったのか教えてよ。」



まだ神楽ちゃんの言動に理解ができない私は、ようやくその驚愕の理由を知る事になった。

子供は、大人よりも、転んだ時の膝の痛みに慣れている→←夢の中で夢を見たことがある人は挙手



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のと丸(プロフ) - 餅みそさん» ありがとうございます!!更新頑張ります(●´▽`●) (2019年7月30日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - こういう話し好きです!続き楽しみにしてます。更新頑張ってください (2019年7月29日 19時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - MIRAIさん» コメントありがとうございます!!読者様にワクワクできるよう話を練っているので、そう言っていただけて本当に嬉しいです!!(´>ω<`)これからまたどんどんストーリーが展開していくので、どうぞ最後まで楽しんでって下さい!! (2019年7月26日 5時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
MIRAI - 先がわからなくってドキドキしながら読んでます!とっても面白いです。頑張ってください!! (2019年7月26日 3時) (レス) id: c6a480e818 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - 金持ちのボンボンになりたいさん» コメントありがとうございます!!ミステリー!そう言って下さるとは思いませんでした!(*^^*)これからもどうぞ楽しんでいって下さい!! (2019年7月25日 14時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月18日 20時

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