まあただのつなぎですねこれは ページ30
翌朝。
目が覚めるとまず初めに見るのは、お腹を出して無防備に寝る銀さんの寝顔。
あれから私の寝床は銀さんと同じ寝室に定着してしまった。
....相変わらず綺麗な横顔をしている。
彼の顔を見ていると、今まで起きた出来事が蘇る。
そして、思い出す度に感じる。
(命の恩人だな、銀さんは)
銀さんにとっては、私を助けたのは捨て犬を拾った程度の行為だろう。
そう片付けた。
それから1時間後くらいに新八くんが家に来て、
銀さんと神楽ちゃんを遠慮なく叩き起し、早速人捜しだと、外に駆り出した。
「おい新八ー、張り切るのはいいけどよォ、他人を巻き込むのは良くねぇよ、俺のルーチンぶち壊しじゃねぇか。」
「アンタのルーチンなんてどうせ二度寝とか占いランキング見るぐらいだろーが!!」
今日も今日とて新八くんの冴えたツッコミが決まる。
眩い朝日に目を細めて欠伸をする銀さんと神楽ちゃん。
「さぁ、今日も頑張りましょう!ペアは変えますか?」
「いや、昨日と同じで。」
新八の質問に即答する銀さん。
「それじゃあ行こう神楽ちゃん!頑張るぞー!」
意気込む新八くんとは温度差のある冷めた目で新八くんを見る神楽ちゃん。
「おい新八、人捜しは私の腹の虫黙らせてからネ。なんか食わせろヨ。」
「いや、それどちらかと言うと僕のセリフなんだけど。」
いつも通り仲良く言い争いしながら二人は私たちの反対方向へと歩き出した。
「じゃあ俺達も行くか。」
気だるげな銀さんの合図で私も二人と背を向け、歩き出した。
___________________.....
それからかぶき町でも人捜しを続け、何も掴めないままもう3時間経った。
太陽はそろそろ真上に昇る。
「ところで銀さん。」
昨日と同じように前を歩く銀さんの背中に呼びかける。
「なんだー?」
「その、ずっと気になってたんですけど、何で私とペアを組むんですか?」
意を決してついに口にした。
「そりゃあ、お前が一番楽だからな。面倒事起こさねぇし、大人しいし。」
何とも、想像していた通りの返事が返ってきた。
(まあ、所詮そんなもんだよね...)
「それよりちょっと休まねぇか?歩き疲れちまった。」
立ち止まって振り返りながら言う銀さん。
「はい、いいですけど、どこで休憩します?」
「そうだなー...あそこに座るか。」
銀さんの指が指すのは、ベンチが設置されていて、中央に誰かの銅像が立つレンガ床の広場だった。
目は口ほどに物を言うというように、会話は相手の目を見てするもの→←自分の意見と相反する人の意見も素直に認められる人間は成長する
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のと丸(プロフ) - 餅みそさん» ありがとうございます!!更新頑張ります(●´▽`●) (2019年7月30日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - こういう話し好きです!続き楽しみにしてます。更新頑張ってください (2019年7月29日 19時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - MIRAIさん» コメントありがとうございます!!読者様にワクワクできるよう話を練っているので、そう言っていただけて本当に嬉しいです!!(´>ω<`)これからまたどんどんストーリーが展開していくので、どうぞ最後まで楽しんでって下さい!! (2019年7月26日 5時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
MIRAI - 先がわからなくってドキドキしながら読んでます!とっても面白いです。頑張ってください!! (2019年7月26日 3時) (レス) id: c6a480e818 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - 金持ちのボンボンになりたいさん» コメントありがとうございます!!ミステリー!そう言って下さるとは思いませんでした!(*^^*)これからもどうぞ楽しんでいって下さい!! (2019年7月25日 14時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月18日 20時