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思い出ぽろぽろ ページ11

賑やかな夜だった。





いつもは大抵一人でご飯を食べるようになっていたから、こうして皆でご飯を食べていると、昔の頃を思い出した。


食卓を囲んで、美味しいものを食べて、楽しい話をして、





いつの日か来なくなったそんな賑やかな夜を、また味わえる日が来るなんて思ってもみなかった。







神楽ちゃんは初っ端から口と手を動かし続け、それに負けじと頬張る銀さん、せっせと具材を入れたりしつつもやはり食べたいものは譲らず、肉争奪戦に参加する新八くん。


それから押し入れの下にいた信じられないほど大きい白い犬の定春はドッグフードを食べている。





会って数時間しか経ってないものの、沢山のことを思い出させてもらった気がした。



「おいしい」

ボソリと小さく呟いたつもりが、今の今まで肉争奪戦で盛り上がっていた3人の目を奪った。






静かになったおかげで鍋のぐつぐつと煮える音だけが聞こえる。


「A?泣いてるアルカ?」

「えっ?」

神楽ちゃんの言葉に自分自身がはっとさせられた。


私の頬に涙が伝っていたのだ。



「うん、美味しくて。」


笑ってみせると、神楽ちゃんは嬉しそうに

「そっかー!!じゃあこれも食べるといいネ!」


言いながら私の皿に具をよそってくれた。



(てゆうか、美味しすぎて泣くとか理由になってないし....恥ずかし...)


急いで涙を拭って、神楽ちゃんがよそってくれた豆腐を口に運んだ。






_____________________.....



お腹を満たし、後片付けもし終え、いよいよ時計は9時を指していた。


「それじゃあ僕帰りますんで、Aさんはどうします?」

「ああ、うん、私も家に帰るよ。道も分かったし。少し遠いけど。」

口から流れ出る嘘。


何も考えてない、これからどうすればいいのか、どこに行けばいいのか。



でもいつまでもこの人達に甘えてはいられない事だけは明確だ。


これ以上迷惑はかけられない。




元々、銀さんがお腹を空かせてる私を放っておけなかったから食べさせてもらっただけで、それからのことはもう決まっている。



自分家に帰る、そう、それが嘘であっても、私は帰る場所を探して帰る。




色々と考え込んでいると新八くんが口を開いた。


「でも今日はもう遅いですよ、帰るなら明日がいいんじゃないかな、夜は危ないですから。」

相変わらず真面目で優しい子だな、と感心した。





でも、さすがに泊まらせてもらう訳にはいかないよ。

既視感を感じると何故か少し気持ちが高揚する→←友達を作る上で、かしこまった自己紹介をした事なんてない



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のと丸(プロフ) - 雪華さん» わー!鋼錬の小説で、コメントして下さった方ですよね!ありがとうございます!(´∀`*)続編というか、新作ですが;; (2019年7月15日 9時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 続編おめでとうございます! (2019年7月15日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!ご感想とても嬉しく、励みになります!。°(°´∀`°)°。銀魂の小説は初めてなので至らないところがあるかもしれませんが、今後とも楽しんで下さい(´▽`*) (2019年7月13日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とても面白いです!この作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年7月13日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月10日 22時

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