老い ページ2
・
『んーっ、やっと外だぁ…』
皆の、…主にレオリオの体力が尽きる直前
何とか三人揃って地上へと辿り着いた私たちが久々の日の光に『太陽って良いね…』とその偉大さを痛感していると
「A！クラピカにレオリオも！」
「さっきぶりだね」と笑顔のゴン君が駆け寄って来た
『元気だねゴン君、疲れてないの？』
「うん！全然」
体力が有り余っているらしいその子に、若干自分の老いが心配になり『若いなぁ』と溜息
「遅かったなA。落ちたのかと思ったぜ」
『…前半ズルしててよく言うよ』
ゴン君とは対照的、
気怠げに歩いて来たキルアに『ここが二次試験会場？』と尋ねれば「いいや」と
『…まじかぁ』
先程までの舗装された道とは違い、今目の前に広がっているのは地面がぬかるんでいる湿地だ
見た感じでも進みづらそうなのがわかる
晴れていく霧をぼんやりと眺めながら、流石に足疲れてきたんだけど…と早くも憂鬱がっていると
「__ここはヌメーレ湿原、通称詐欺師の塒」
ぴょこぴょこと動く髭と、聞こえて来たサトツさんの声
どうやらこの先は霧が濃く、一度サトツさんを見失えば合流するのは難しいらしい
他にも珍獣達が色々な方法で騙しにくるから、気をつけろと
『…つまり、サトツさんの近くにいた方が安全って事？』
「そうだろうな」
まだ体力が残っていそうなクラピカはともかく、レオリオの疲れ具合を見ると多分先頭集団に混ざるのは厳しい。
『…先頭集団じゃなきゃ不合格になるわけでもないし、後ろの方で』
「いや」
「その必要はない」と私の言葉を遮ったクラピカに、どうして？と首を傾げる
「お前はまだ体力にも余裕があるだろう。私とレオリオは気にせず先の方へ行ってくれ」
『え、でも…』
置いていけないよ。と言いそうになったところでハッとした
そんなの、二人に対して失礼じゃないか。
『…わかった、あとでねクラピカ。
レオリオも』
相変わらず肩で息をして一向に会話に入ってこないレオリオにも声をかければ「ああ…」とプルプルしながら親指を立てられた。大丈夫か。
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不正ワーカー - 赤ちゃんはどこからくるの？8評価お願いします！ (2021年12月20日 15時) (
レス) id: 9cb17a261c (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - まぶぴちょこさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです、頑張ります…！！ (2021年11月28日 12時) (レス) id: 65f7be7df1 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - 話がとても面白くて、一気に読んじゃいました！続きちのしみにしています！更新頑張ってください🙇 (2021年11月27日 22時) (レス) @page35 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆら | 作成日時：2021年8月27日 18時
