有言実行? ページ6
「どうかな?」
砂糖を入れてないのにも関わらず口の中に広がる仄かな甘味と、クラクラするほどの花の香り
『…すごく美味しいです。こんな紅茶、初めて飲みました』
「そりゃ良かった。これからは言ってくれればいつでも用意するからね」
その言葉に一瞬頷きそうになるも、いやいや、主人にそんな事させる訳にはいかない。と口を開く
『毎回淹れていただくのは申し訳ないので、淹れ方を教えていただけれ……ば……っ、』
その瞬間、突然ぐにゃりと視界が歪みだして
『…っなに、これ…』
今まで襲われたことのない感覚に、咄嗟に頭を回転させる。馬鹿でもわかる私の今の状況は
…恐らく、飲み物に何か混ぜられた
『……っ!』
どうやら私は気付くのが遅かったらしい
横にいるその人にいとも簡単に腕をまとめ上げられると、そのままソファーに組み敷かれる
『…、離してください』
ニタニタと笑いながら私に跨るその人をギロリと睨みつければ「怒った顔も可愛いね」などと抜かされてしまった
ふざけるな。お前のせいでお母さんの言葉が現実になってしまったじゃないか。
『こんな服着せるなんて、変な人だと思ってたんです。まさかロリコンだったとは』
「心外だな。それに君はロリってほどの年齢でもないだろう?」
『いや大事なのはそこじゃ…っ』
さらり、と頬を撫でられ、全身に鳥肌が立つ
「…ああそうだ」
何かを思い出したかの様なそいつは、私の頬から首へと手を移動させると口元に描いた弧をより深くして
「君の着替えも、バッチリ見させて貰ったよ」
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ゆら(プロフ) - 紗蘭さん» わぁぁぁすっごくすっごく嬉しいです!!ありがとうございます頑張ります…! (2021年8月17日 13時) (レス) id: 65f7be7df1 (このIDを非表示/違反報告)
紗蘭 - 夢主ちゃんのキャラとか、イルミさんとの絡み方とか、すごく好きです…!!更新楽しみにしてます! (2021年8月16日 23時) (レス) id: 579f6ff34b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆら | 作成日時:2021年7月19日 15時