ナンパかと ページ40
・
『…』
「…」
『…あの』
店主に通された奥の部屋…というか個室にて、二人きりになったその人に恐る恐る声をかける
『…ナンパなら他を当たってもらえますか。私この後行かなきゃいけないところがあるので』
これで私の勘違いだったら恥ずかしすぎて死ねる。と若干ビクつきながら相手の反応を待っていれば
「…キミ、ハンター試験を受けに来たわけじゃないのかい?」
『え?』
「てっきりそうかと思ったんだけど」と
『…どうしてそれを』
「ああ、やっぱり…見ればわかるよ」
『見ればわかるって___っ、』
途端、
大きく揺れた部屋と、扉の上に表示された謎の数字
『何、これ…』
動揺する私とは対照的に、壁に寄りかかっているそいつは余裕たっぷりな笑みを浮かべていて
「…今ボク達がいる部屋はエレベーターになっていて、試験会場へ繋がってるんだよ
さっきの"ステーキ定食弱火でじっくり"っていうのはここへ通してもらうための合言葉さ」
と、無駄に色気のある声でそんな説明をした
…やっぱりナンパじゃなかった。穴があったら入りたい。
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ゆら(プロフ) - 紗蘭さん» わぁぁぁすっごくすっごく嬉しいです!!ありがとうございます頑張ります…! (2021年8月17日 13時) (レス) id: 65f7be7df1 (このIDを非表示/違反報告)
紗蘭 - 夢主ちゃんのキャラとか、イルミさんとの絡み方とか、すごく好きです…!!更新楽しみにしてます! (2021年8月16日 23時) (レス) id: 579f6ff34b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆら | 作成日時:2021年7月19日 15時