世間知らず、旅にでる【H×H】

ゾルディック式教育法 ページ35

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『…失礼します』





案内された食堂


そこへ二人に続いて足を踏み入れるや否や

テーブルの上座、いわゆるお誕生日席に座っている男性の目が「キミがAか」と私を捉えた




『…は、はい。A＝ガーデンです』




その威圧感にびびりながらもペコリ、と頭を下げれば「そんなに畏まらなくて良い。楽にしなさい」と第一声よりも些か柔らかくなった声色




「オレはシルバだ」


「…母のキキョウです」

「ミルキだ。よろしくな」

「カルト…よろしく」



シルバさんにキキョウさん。ミルキ君にカルトちゃん…と全員の顔と名前を一致させ『皆さんよろしくお願いします』と改めて頭を下げる



多分、いや絶対キルアの言ってたブタくんってミルキ君のことなんだろうな…なんて思いつつ案内された席につけば「全員揃ったな」とシルバさんの声




「早速食事にしよう。…A。君の食事には何も入っていないから安心してくれ」


『………何も入っていない…とは？』

「うちの飯は基本何かしら入ってるんだよ。青酸カリとか毒キノコとか」



シルバさんの言葉にキョトンとしていれば、正面に座ったキルアが「お前の分はそれがないってこと」と



え、怖い怖い何その制度怖い。



「いただきます」と食事を始めたゾルディック家の人達に若干の狂気と恐怖を覚えながらも、何ともありません様に。と祈りの意味も込めて手を合わせ、私も銀色のナイフを手に取った

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