世間知らず、旅にでる【H×H】

日記1 ページ25

○月○日

イルミさんが時間を測り、前日よりタイムが10分以上縮むまで何度も山を走らされる地獄の特訓。血反吐を吐くほど辛かったこの訓練のおかげで、ククルーマウンテンを大分短い時間で1周できるようになった。筋肉痛などもはや感じない。


○月×日

筋トレは腹筋、腕立て伏せ3００回を朝昼晩にしている。使用人の家の家具も今ではプラスチックも同然だ。自分がどんどん人間離れしていくのを感じる。


○月△日

絶を使ってイルミさんとかくれんぼをした。
私の絶が下手すぎて一瞬でバレたのでどちらかと言えば鬼ごっこだった。もちろん一瞬で捕まった。絶の練習をしろと怒られた。
逆にイルミさんが隠れた時は信じられないくらい見つけ出せなくてそれも怒られた。


○月○○日

試しの門に挑戦した。1度目の挑戦で2の扉まで開く事ができた。私的には上出来だったのだが、このペースだと4の扉まで間に合わないよ？と脅されたので明日からまた気を引き締めようと思う。


○月○×日

肉体操作 関節外し 暗歩 を教えてもらった。ゾルディック家の人間は全員できる技らしい。

1つ目の肉体操作をイルミさんに見せてもらったが、全く意味がわからない。爪を一瞬で伸ばすなんてできない。と言ったら睨まれた。結局これは習得できなかった。

関節外しの練習のためにイルミさんに後ろから首と腕を締め上げられたのだが、あまりに突然の事だったので関節を外すも何もなくテンパっていたらそのまま殺られかけた。ギブギブ、と腕を叩いたのだが「ギブって何？鳴き声？」と言われた。
自分で直せなくて何度も肩が外れたままになったが練習の甲斐あってどうにか習得することが出来た。

イルミさんは木の葉の上を歩こうが枝の上を歩こうが音がしない。私が真似をしてみると、ガサッぱきっ、としっかり音が鳴った。するとイルミさんはどこからか体重計を持ってきて「次少しでも音が鳴ったらこの上乗ってもらうよ」と言ってきた。無論、その直後から私の暗歩は完璧である。

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