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4トン ページ12






『…もう一度お願いします』

「ゾルディック家の敷地内に入るための門」

『壁の間違いでは』



無事ククルーマウンテンに到着後


まさかの屋敷の前ではなく山の麓で降ろされた私は、目の前に聳える高い壁を指して『あれはなんですか?』と訊ね、その返事に対して聞き直しをおこなった訳である



「これは試しの門。一番軽い扉が確か…4トンくらい。オレが開ければ敷地内には入れてあげられるけど、屋敷本体へ行く事はできない」

『なるほど』



色々言いたいことはあるが、ひとまず一番思ってることを言わせてもらおう



『4トンなんて人が押せる重さじゃないです』

「それを押せる様に鍛えるんだよ」

『鍛えても無理です』



敷地内に入る扉をこんな馬鹿重くするなんて、一体言い出したのは誰なんだろうか。



「普通に筋力を上げて扉を開けるのも無理じゃないけど、キミには念を使って開けてもらう。そっちの方が早いし」



帰りたいオーラを全面に出し突っ立っていれば、イルミさんはそんな言葉を私にかけた



『…念能力って、そんなサクッと使えるようになるものなんですか』


「んー、あんま普通の人の基準わかんないけど、半年以上かかるんじゃない?」

『つまり少なくとも半年はここで野宿しろと』



これを鬼畜の所業と言わずして何と言うのだろうか。



「まあ今回は無理矢理キミの精孔こじ開けるからすぐだよ」

『こじ開け…?…それって大丈夫なやつですか?』

「死にはしない。でも開いた後ぼけっとしてるとオーラが全部流れ出て動けなくなるからオレの言う通りにしてね」

『何ですかそれめちゃめちゃ怖いんですけど』



『動けなくなったら助けてくださいよ』と言えば、イルミさんは「じゃあやるから後ろ向いて」と思いっきり私をスルーした


…めげそう。

やったことない→←ネンノウリョク



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ゆら(プロフ) - 紗蘭さん» わぁぁぁすっごくすっごく嬉しいです!!ありがとうございます頑張ります…! (2021年8月17日 13時) (レス) id: 65f7be7df1 (このIDを非表示/違反報告)
紗蘭 - 夢主ちゃんのキャラとか、イルミさんとの絡み方とか、すごく好きです…!!更新楽しみにしてます! (2021年8月16日 23時) (レス) id: 579f6ff34b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆら | 作成日時:2021年7月19日 15時

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