世間知らず、旅にでる【H×H】

ジャンケン ページ46

「会ったのは始めてだけど、彼の話はイルミから聞いてたからね♦︎

…ただ聞いただけなのに変に隠そうとするキミがつい可笑しくて」



「揶揄っちゃった…❤︎」なんて胡散臭い笑みを浮かべながら、固まる私に追い討ちをかける




『…大変不愉快』

「先に嘘をついたのはキミだろ？」

『私のは防衛反応が働いたので不可抗力です』



ジトりとした視線を送ればヒソカさんは「心外だな♣︎」なんて喉を鳴らして笑う





これ以上こんなのといたらストレスで死んでしまうし、ひとまずその場を後にしようと『もう話す事はないですよね、失礼します』と吐き捨てキルアの方に体を向ければ





『…まだ何か』



「待ってよ♦︎」とヒソカさんに脚で行手を阻まれた

くそ、腹立つくらい脚が長い。



何なんだ本当に。この脚へし折ってやろうか。と恨めしげにそれを睨んでいれば




「その堅苦しい呼び方と話し方、やめてくれないかい♣︎」



と、唐突に差し出された手の平




『なんですかこの手、握手しろと？』

「うん。キミとは仲良くしたいんだ❤︎」

『…』




さっきまで散々おちょくっておいて何を言い出すのかと思えば。呆れてものも言えないとはこのことである。



握手するのも癪だしなぁ…と考えた挙句




『私はあんたと仲良くするつもりはない！』




出されたその手にチョキをして『それじゃ』とその場を後にした

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