居場所 31 ページ4
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桂「ふぅ、撒いたか」
A「はぁ…」
攘夷志士ってこんなに
真選組から逃げてるんだ…
…私はもう、敵なんだ。
神「銀ちゃんー美味いラーメン屋こっちアルか?」
そう思っていた時、私の大嫌いな声が聞こえた。
A「…神楽」
神「…!A…」
A「…まだこの星にいたんだ」
神「…私はずっとこの星に居るネ
あっちに帰る気は無いアル」
A「ッ!!!」
バチンッ!!と乾いた音が響いた。
私が神楽を叩いた音だ。
神「…!」
銀「…!おい、てめぇ」
A「アンタなんか、居なくなってよ」
神楽を見ると言葉が止まらない
桂「…A…?おい、これはどういう…」
A「私の欲しいもの全部持ってるくせに
それを全部捨てて、…アンタ見てると」
目の前が真っ暗になる
もう何も聞こえない
A「─────殺したくなる」
これは、なに
神「ぐああああぁぁぁッ!!」
私の手が傘で、神楽をはじき飛ばす
私の手が私の言うことを聞かない
「…とうとう目覚めたんだ」
その声の方には見知った顔。
A「…お前…神威か…ふふ…あははははっ!」
銀「…!神威!!」
神威「Aにも夜兎の力が、ね
────実の妹への殺意で目覚めるなんて皮肉だね」
A「…してヤル…殺シテヤル」
自分の意思はもう、なかった。
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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2016年2月14日 9時