居場所 51ー土方side ページ24
.
あの後、Aご部屋から出ていった
そのすぐ後に襖が開いた。
沖「…」
土「…総悟、どうした」
沖「…やっぱりまた繰り返すんですかィ?」
土「テメ、部屋来ていきなりなんっ…」
沖「答えろよ」
土「…っ」
総悟の明らかな殺意に、俺は何も言えなかった。
沖「それとも、まだ姉ちゃんが
吹っ切れてねぇんですかィ?」
土「…それは…」
図星だ。何も言えねぇ。
沖「…んに」
土「…な…んだよ」
沖「未練ったらしくウジウジウジウジ
いい加減にしやがれっつってんだこの野郎!!」
土「ッ!」
その圧に、一歩後ずさる。
総悟が、いつもの総悟じゃねぇ
沖「鬼の副長ともあろう人が
恋愛一つまともに出来ねーとはなァ!?
あーあー聞いて呆れるぜ!
…天国で姉ちゃんが
自分が原因になってるの知って
何を想いやすかね」
土「…!」
沖「傷つけてんのはAだけじゃねェ
…何人傷つけりゃあ気が済むんだテメーは。
…いい加減前に進みやがれ。
じゃねぇとAは
ここから居なくなりやすぜィ」
土「…は…?…居なくなるって、なんだよ」
そう言うと総悟はさっき見たという
Aと同じ髪色をした
三つ編みの奴の話を聞いた。
土「……そうか」
沖「…Aはテメェを選んだ。
だけど今、あいつは迷ってる。
それを救えるのは、…土方さんだけでさァ」
そう言うと総悟は部屋を出ていった。
土「…あぁ。…わかった。」
そして、俺の心は決まった。
.
沖「…傷つくのは全部俺が引き受けてやらァ。
だから、…今度はちゃんと幸せにしてやれよ」
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2016年2月14日 9時