【銀魂】夜兎になりきれなかった夜兎 2【土方･沖田･桂】 (ページ1)

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居場所 28 ページ1

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私は、差し出された手を

A「…わかりました」

そっと握った。

桂「ム…案外あっさりなのだな」

A「悩んだってあそこに
私の居場所はありませんから…」

桂「…そうか。では、今から
一緒にラーメンでも食べに行くか」

A「ラーメン…?」

桂「俺の勧める店だ。味は保証するぞ
それになんといっても
ラーメン屋なのに蕎麦もある!」

A「あぁ、蕎麦お好きなんですね…」

桂「あぁ、幾松どのの蕎麦も美味いぞ!」

その聞き覚えのある名前に血の気が引いた

あの時の、場違い感のある空間を思い出した

A「…幾松、さんってあの時の…
…怪我はもう大丈夫なんですか?」

桂「あぁ、そういえば、あの時
一度幾松どのに会ったことがあるのだな

怪我はもう大丈夫だ」

A「…あ、あの、私はラーメンは…」

あんな場違い感を感じるのはもう嫌。

居場所を失うのが、怖い。

桂「さぁ、行くぞ」

A「あ…」

手を引かれ、断ることが出来なかった。