真選組の薬屋さんは愛され過ぎて狙われる 第参錠目。【銀魂】

九十ニ錠目。 ページ13

ｼﾄｼﾄと雨が降る。

それは水ではなく、血の雨。

何人、何十人もの隊士を斬った。

元々着ていた白衣は血に濡れ刀は誰の血かわからないくらいの血。

呪われたような刀が重く感じる。

ここまでやったのは初めて。

初めて、の、はずなのに。

なんでか、見たことがある光景な気がする。

一瞬、頭に何かが蘇る。

「う、ぁあｯ………！！！」

痛い、痛いｯ……

ｷｨｨﾝと耳鳴りが響く。

「ぁぁああああああｯ！！！」









女の子が血塗れ。

周りは血の海。

女の子『おにい、ちゃ…ん………』

男『_____！しっかり、しっかりしてくださいｯ……！！』

女の子『もし、私が________ったら……また、一緒、に…………』

女の子が男の人の頬に触れる。

男『はいｯ………だから、まだ…………』

ﾊﾟﾀﾘと女の子の腕が落ちる。

男『…………まだ、逝かないで下さい…………』









？「……………ｯ！しっかりしろ！！」

「え？……ぁ、沖田さん……」

沖田「大丈夫ですかィ？」

沖田さんは安堵したような顔をする。

沖田「ｯ………とりあえず、行きやすよ」

沖田さんはボロボロで血塗れだった。

神楽「A！！って、クソサド！Aから離れるアルぅぅぅううううｯ！！」

沖田「ちょっ！クソチャイナ！やめろィ、両方とも手負いなんだぞ！！？」

ゲシゲシと神楽ちゃんが沖田さんを蹴る。

沖田「とりあえず落ち着けやい。A、魘されてたけど大丈夫かィ？」

「だ、大丈夫です。あと、皆は………」

神楽「マヨラーは先頭車両にいる、ネ！！？」ｶﾞｺﾝｯ!!!

「うわっ！？」

沖田「掴まれィ！！」

私たちは座席に掴まる。

なに？今の爆発音…………

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ラッキーキャラクター

近藤勲

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