二十錠目。 ページ23
銀さんに、神楽ちゃんも…………
それに鬼兵隊がなんで私を狙ってるかも謎だし……
コンコン
「はい！」
看護婦「Aさん！」
「ん？どうしました？」
看護婦「た、大変なんです！！」
何があったのか言ってよ()
看護婦「天人の娘さんが突然苦しみ出して……病状も分からないんです！このまま死んでしまったらここは……！！」
「すぐ行きます」
私は白衣を着て急ぐ。
娘「ぅううううっ！！痛いっ！！」
医者「どういうことだ……！？」
ガラッ
「退いてください！！」
私は医者を押しのけて娘さんを診る。
奥様「もし娘が死んだらあんたたち死刑よ！！毒を盛ったんでしょ！？」
天人の奥様はヒステリック気味に叫ぶ。
熱はない……
腹痛？
「どこが痛いんですか？」
娘「ここで、す……！！」
胃の辺りを抑える。
「ちょっと診ますね」
ポシェットにいれてた聴診器を出し当てる。
心音に問題なし。
「奥様、何をこの子は食べたんですか？」
奥様「こ、この林檎よ。この子の好物なの」
と皿に乗ったすりおろしリンゴを差す。
すると女の子は腕をガリガリとかく。
娘「痒い………痒いよぉっ…！！」
「！！」
もしかして………
腕を捲ると案の定蕁麻疹らしきもの。
なるほど。
「奥様。悪いですが、これは奥様がまいた種のようなものです」
奥様「はぁ！？私が毒を盛ったっていうの！？」
「いっ………」
肩を思い切り揺さぶられお腹の傷に振動が伝わる。
これ開くな………
私は薬を取り出して飲ませる。
鎮痛剤だから少しは痛みが引くはず。
女の子は少しは良くなったようで薄く目を開く。
「あなたはリンゴが食べれないんですね？」
娘「うん…………」
やっぱりね。
奥様「どういうこと？この前まで食べてたじゃない！」
「人によって食べられるものとそうでないものがあるんです。好き嫌いではなくて命に関わるものです」
いわゆるアレルギーというもの。
「下手に食べると命を落とします。奥様、無理矢理食べさせたのでは？」
奥様「うぐ………」
「知らなかったとはいえ、一歩間違えれば危なかったです……今度からは気をつけてくださいね」
まだ体の中に残ってるかもしれないな…
「一応下剤を渡して置きます。間違えて食べてしまったらすぐ吐き出させて、飲んでしまったらこれを飲ませてください。それでは」
私はぺこりとお辞儀をしてそこを去った。
「いたたた……開いてるな、これ」
服を捲ると包帯は真っ赤だった。
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霊 - キノの旅なら姉と友達が物凄く大好きです!! (2021年2月28日 6時) (
レス) id: 0e3d617791 (このIDを非表示/違反報告)
暮れる紅(プロフ) - リクエストします！バラガキ編をお願いします！ (2020年10月13日 19時) (レス) id: 4ce6a5dc3e (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - リクエストいいですか？輪切りナタデココさん、万斉と土方と高杉に奪い合われたいです... (2020年10月9日 18時) (レス) id: fe13e6cd7b (このIDを非表示/違反報告)
輪切りナタデココ - 輝夜さん» 推しキャラは同じく猫猫ちゃんですよ！！ (2020年6月14日 15時) (レス) id: 930eadd208 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜 - 薬屋のひとりごと知ってるんですね！推しは誰ですか？私は猫猫ちゃんです!! (2020年6月3日 17時) (レス) id: 99df2104cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：輪切りナタデココ | 作成日時：2020年4月27日 0時
