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結局着くまでにAには会わなかったようだ
河「結構遅い時間になっちゃったね」
夜に近づく頃に見る学校は、何よりも不気味だった
大「みんな…知ってるか？」
乾「何を？」
大「青春学園奇怪七不思議」
真剣な顔で言った
すると手塚が考え出す
手「七不思議…たしか図書室の飛ぶ本」
手塚を筆頭にそれぞれが知っている七不思議を言っていく
不「走る銅像」
乾「歩く人体模型」
菊「音楽室の少女」
河「額縁から出てくる肖像画」
そして…
大「赤いネグリジェの女」
＿＿
桃「ちょっ…ちょっと待ってください！今ある七不思議と全然違うじゃないっスか！」
不「当時の七不思議は今のものと全く違っていたんだ」
越「じゃあその頃は7つ目の不思議もちゃんとあったんスか？」
不二に視線が集まる
不「いや…＿」
＿＿＿
大「7つ目の不思議を知ったものは不思議の世界に連れ去られてしまうらしい」
だから誰も知らないという噂だと言う
大石は目を見開いて叫んだ
大「解明使用じゃないか！七不思議を！」
手「え、何のために？」
乾「七不思議なんて噂の確率120%」
乗り気でない2人に大石はズイズイと近寄る
大「手塚くん！乾くん！君にはロマンを愛する心がないのかい？！」
突然語り出した大石についていけない皆
河村と不二は困ったように目を合わせている
大「だって俺たち漢じゃないか！！」
ボルトのようなポーズを決める大石に沈黙がプレゼントされた
河「大石くんってこんなキャラだっけ？」
と手塚に耳打ちする
手「さぁ…まだ出会って半年だから、」
乾「忘れ物取りに来ただけなんだけど」
マイナスな空気を破るように明るい声が響く
菊「でもなんか面白そー！」
目がキラキラしている
不「ロマンって聞くとちょっと惹かれるよね」
大「菊丸くん！不二くん！」
味方が出来たと、涙をビシャビシャ流しながら菊丸の両手を掴み上下に振った
手「はぁ…仕方ないなぁ 朔間さんを見つけるついでだ」
呆れながら言った
乾「付き合うよ」
大「よーし！決まりだ 今俺たちは決して開けてはならない＿」
長々と話し出した大石を置いて5人は校舎に向かい歩き出した
大「コラー！隊長の命令を聞かず勝手な行動をとるなー！」
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作者名：無糖 | 作成日時：2020年8月9日 15時
