冬 ページ1
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何でこんなことになったんだ
俺は妹のAを背負いながら吹雪く雪山を下っていた
Aは気を失って息が浅い
はやく、医者に行かなきゃ
そう思って足を早く動かすけど雪のせいで動きづらい
「がんばれよ…A 兄ちゃんが絶対助けるから」
▷▶▷
「おい青少年」
親父に呼ばれ振り返る
今から檀家の所へ挨拶に行くのに止めないでほしいよね
「なに」
「こんな雪の日だ、無理して行かなくたって…」
「へーき すぐ帰ってくる」
うちは寺でそこそこのお金はあるけど、山の中すぎて参拝客があんまり来ない
別に来なくたっていいんだけど
俺が下に降りる理由はもう1つある
『兄ちゃん！街に行くの？』
妹のAに何か買ってやる為でもある
「ダメですよ！Aちゃん」
Aを追いかけて外に出てきたのは従姉弟の菜々子さん
よく知らないけどうちに下宿している
菜々子さんは小さいAを抱き上げて
「一緒に待ってましょうね」
と笑いかけた
不満そうにしたAも暫くすれば俺に手を振ってくれた
「じゃ、いってきまーす」
『はやく帰ってきてねー！』
「リョーマさんお気をつけて！」
時々後ろを見るとまだAがいて、大きく手を振ってた
馬鹿だよね 寒いのに
なんて思いながらも俺の心は温まっていった
＊
「あ、リョーマくん！」
やっとの思いで山を降りて街へ出て、檀家の用事を済ます
何かいい物はないかとキョロキョロしてると知り合いのカチローが居た
「ねぇ、なんか遊べる物売ってない？」
「え？うーん…もしかしたら堀尾君たちが知ってるかもしれない！」
そう言って俺の手を引っ張って目的地へと走り出す
「堀尾くーん！」
「お、カチローと越前」
カチローが用件を話してくれた
「それならこれはどうだよ？」
堀尾が出してきたのは おはじき
「…バカにしてんの？それくらい持ってるよ」
あ、じゃあこれは…
なんて不毛な会話をしてれば空の色が変わり、橙色になっていた
「俺もう帰る」
「え、今から山に！？」
「あぶねえぞ！」
そう言われても…Aや親父たちが待ってるし
「鬼が出るよ」
あとから加わったカツオも怖い顔をしてそんな事を言う
「でるわけないじゃん」
否定してもコイツらはダメだダメだと言ってくる
「僕の家泊まっていきなよ！」
勝手に話を進められて結局カチローの家に泊まることに
A…泣いてないといいけど
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雪乃(プロフ) - 続き待ってます (4月21日 4時) (
レス) @page8 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
無糖(プロフ) - 仁王彩香さん» 見て下さってありがとうございます！嬉しいです！更新がんばれます！！ (2020年10月12日 18時) (レス) id: eb829fd00a (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 初めまして作品見ました！鬼滅の刃もテニプリもどっちも好きなので、作ってくれて嬉しいです(^.^)どの作品も更新頑張ってください^ ^応援してます(//∇//) (2020年10月11日 22時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無糖 | 作成日時：2020年10月11日 22時
