きっかけ ページ28
＿
不二の様子がいつもと違う事に気付いて少し心配している一年生
それだけ切原に油断を与える事が出来ない、という事だろう
すると切原はイラついたのかネットを思い切り蹴飛ばした
不「随分マナーが悪いね」
切「…潰す」
目は真っ赤に充血している
そしてまた不二から始まりラリーへ＿
＿＿＿＿
相手の力を限界まで引き出してスリルを楽しみたい…だけなのかなボクは
キミこそどうなの？
何の事だ?
何としても勝つだけだ!
今は全国制覇する事しか頭にない!!
支障が出るのならボクを…団体戦のメンバーから外してくれ
雨が強く降ったあの日、その場に居たAは張り詰めた雰囲気に立ち尽くすしか無かった＿
＿＿＿＿＿
《ゲーム不二 2-0！》
…手塚、キミもボクと同じ人種だと思っていたよ
あの試合を＿勝ちに執着するキミを見るまでは
不二はラリーを続けながら氷帝戦の手塚を思い出していた
何故そこまで＿そうか…これか_ ____
ボクも…本気になれるかな…
切「隙、見ぃーっけ」
大きな音と砂埃に囲まれた不二
一体何が起きたのかと、Aは身を乗り出して不二を見た
砂埃が晴れたのは不二の飛ばされたラケットが落ちるとほぼ同時だった
そこには座り込む不二
『不二っ！！』
心配したのも束の間、不二は立ち上がりラケットを拾う
そんな彼に歓声が沸き上がった
そこに先生が近づき、大丈夫か？と声をかけた
不「はい、大丈夫です 試合を続け…」
違和感
彼の目は何も映すことが出来なくなっていたのだ
切原の強烈な打球を頭にくらった事によって一時的に視力が低下したのだ
竜「アイツわざとお前の体を狙ったな」
不二にボールを渡そうとする先生
だが彼の手はその周りの空気を掴む
竜「お前の…まさか」
やっと取れたボールをしっかり掴みサーブの位置へと向かう
不「この試合…この試合だけは退く訳にはいかないんです！」
虚ろな目でそう言い切った
＊
不二のサーブはことごとく切原に返され、彼の身体に当てられる
『不二…一体どうしたっていうの』
こんな一方的にやられるなんて…
と手を握りしめる
《ゲーム切原 1-3！》
切「13分たっちまった その代償、キッチリ払って貰いますよ」
…
《ゲーム切原2-3！》
《ゲーム切原 3-3!》
《ゲーム切原 4-3！》
切「見えないのによくやるねぇ」
切原は気づいていた_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無糖(プロフ) - 青峰葵さん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきました。申し訳ございません。 (2020年11月15日 17時) (
レス) id: eb829fd00a (このIDを非表示/違反報告)
青峰葵(プロフ) - 朋香ですよ？ (2020年11月15日 15時) (レス) id: 6a6a043b0a (このIDを非表示/違反報告)
無糖(プロフ) - Amiさん» 見て下さってありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします！！ (2020年10月14日 11時) (レス) id: eb829fd00a (このIDを非表示/違反報告)
Ami(プロフ) - 小説最初から見ました！！テニプリとあんスタが好きなんで少しだけでもあんスタが入ってて嬉しかったです！テニプリとあんスタのクロスオーバーの小説ってあまり見かけないので、書いてくださってありがとうございます(*^^*)これからも応援しています！！！ (2020年10月14日 3時) (レス) id: 8a911845bc (このIDを非表示/違反報告)
青峰葵(プロフ) - 無糖さん» 赤司君ですか？私は青峰大輝くんと火神大我くん好きです (2020年10月5日 18時) (レス) id: 6a6a043b0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無糖 | 作成日時：2020年9月22日 14時
