言い方一つで受け取りようは変わってくる ページ21
そう言えば………。
ねぇ、神威はどうして私を離さないの?今更好きだなんて信じられないよ……。って言ったら殺されちゃうかな?笑
『ねえ、神威。』
「ん?何?」
『神威は私のどこに好かれたの?どうして離してくれないの?
神威、愛情表現するの遅すぎ。私もう………。』
ちらっと沖田隊長の方を見る。
「Aのこと、正直、前は良い奴 隷位に思ってた。ただ、地球に派遣して、強くなってくAを見て美しいと思ったんだ。何かを守ろうと奮闘するAが格好良いと思えたんだ。だから俺もAに負けないように強くなろうとおもった。そして、
Aを守りたいとも思った。」
『ッ!』
「俺がこんな気持ちに、誰かを守りたいだなんて気持ちになるなんて思わなかったダロ?」ニッと神威は笑う。
「俺もAを守りたいって思ってらァ!だからAが俺を越えたいってほざいてたとき、俺ァ抜かれないように必死に剣を握ってやした。Aに抜かれちゃ俺は存在意義が無くなっちまう気がしてまさァ。」真剣な目で沖田隊長は言う。
「A。二人からこんな愛の告白をしてもらって、返事、しなくちゃいけねぇよな?」
銀ちゃん……意地悪で言ってる訳じゃなくて、「神威との決着を付けろ。」そう言いたいこと分かってるよ。さらに言えば、沖田隊長に対しての感情にも名前を付けろってこと。
息を吸い込んで、銀ちゃんに返事するように首を縦に振った。
そして、
『神威。もう………終わりにしよう?』
「え?」
『あと、私の両親、本当は殺ったの神威でしょ?昔は小さくて何も気が付かなかった。神威の服に返り血がついていたこと。金目のものも盗まれていなかったこと。』
「……。」
『ねぇ、本当はなぜ、うちの両親を襲ったの?どうして私だけ生かしておいたの?』
ドクドクと心臓の音が私の体に響く。
途端、神威は口を開いて沖田隊長とは反対の色の青を私に向けてきた。
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作者名:りん x他1人 | 作成日時:2018年6月22日 17時