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ここなら届く気がして。夢を語って、約束した場所だから。




双方黙っていて話すこともない。

そういえば、どこかの島で質問されたことを思い出す。どうせこれで最後なのだから、と私はその答えを口に出した。



「なんで逃げないのか…そう聞いてきたことがありましたね。単純な理由です。忘れないようにしているんです」



Aは感情のない顔で、まるで他人事のように淡々と話す。

それに気付いてるのかいないのか、シャンクスはただ黙って聞いている。




「私には守るべき人達がいる。誰だって痛いのは嫌でしょう?痛みを私が受けている間は誰も傷つかない。もう誰もあんな目にはあわせないように。だから、…っ!?」




言葉を遮るようにシャンクスはAを抱き寄せた。

突然のことに驚いたがすぐに離れようと抵抗する。だが、背中にまわされた腕はびくともしない。

抗議しようと口を開きかけたとき、上から一言落ちてきた。



シ「もう、いいんじゃねぇか」

「…え」



何を言われてるのか分からず、体が固まる。

抱きしめられているせいで顔は見えなかったが、ひどく優しい声が私を包み込んだ。



シ「泣いたって、弱音吐いたって。お前がこの島を守ったんだ。一人で辛かったろう。だが、もう大丈夫だ。この島も、お前も。

さっき自分でも言ってただろ?誰だって痛いのは嫌だって。

…よく、我慢したな」



あやすような声に、自分許す言葉にAは涙をこぼした。今まで押し殺してきたものが涙と共に溢れ出す。

今まで口に出さなかった言葉が、堰を切ったように溢れ出した。



「…っ、痛かった、怖かった…っ!

っ逃げ、たかった…!!」



あの時とは違い、子供のようにしゃくりを上げて泣く。

ようやく本心を吐き出せたAに笑みを浮かべながら、シャンクスは安心させるように頭をなでる。

押し返そうとしていた手は、いつの間にかシャンクスの服をきつく掴んでいた。









日の光がまぶたを刺激し、Aはゆるゆると目を開く。見慣れていた天井が目に入り少し混乱した後、昨日のことを思い出し顔を押さえた。

何を言ったのかは忘れたが、子供のように泣いたことだけは覚えている。…シャンクスの腕の中で。

大方、泣き疲れてそのまま眠ってしまったのだろう。赤ん坊かと突っ込みたくなる。

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竜胆 - 2人の本気の覇気食うパターンか…苦笑 だから…毎度毎度、覇気放つな!って文句言ってそうww (7月11日 18時) (レス) id: d86fd8d418 (このIDを非表示/違反報告)
YY(プロフ) - 竜胆さん» 覇気出して起こりそうw (7月11日 17時) (レス) id: 4125d393b1 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - 感情的になって、多分この2人の前でこんな事言ったらタダじゃ済まなそうですが…これ言いたい私←w 何で見捨ててくれないんですか?私が囮になれば皆んなに火の粉が飛ぶ事は無いんですよ?って言ったらなんて言うかな←w (7月6日 1時) (レス) id: d86fd8d418 (このIDを非表示/違反報告)
YY(プロフ) - 竜胆さん» あー…すごい良いです。ガキがそんなこと心配すんな。俺達がそう簡単に負けるわけねぇだろ?って言いそうw (7月6日 0時) (レス) id: 4125d393b1 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - 私が仲間になれば…あなた達には一切の手出しはしない。けど仲間にならないなら、お前の目の前で大事な奴がどうなるか分かるよな?そう言われたんです。って言ったらシャンクス何て言うのかな←w (7月6日 0時) (レス) id: d86fd8d418 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:YY | 作成日時:2020年1月27日 16時

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