第2話 ページ4
「まだ、名乗っていませんでしたね。」
『あ、そうでしたね…』
「私は、吉田松陽です。この塾の先生をやってます。」
『松陽先生…？』
「そう呼んでもらって結構ですよ。」
「今日から君は松下村塾が預かります。」
『ありがとうございます！…』
『ｺﾞｯﾎｺﾞﾎ』
「大丈夫ですか！？」
『ｺﾞﾎｺﾞﾎ…だ、大丈夫です…少しすれば落ち着きます…』
「そうですか…なら良いですが…」
『…すみません…』
「良かったら、君の話を聞かせてください。」
『はい…。』
『私は、生まれつき体が弱くてあんまり外に出たことがありません。』
『今まで1日を布団の上で過ごしていました。』
『私の身の周りのことは両親がやってくれました。』
『昨日、両親の私を知り合いに渡そうと言う会話を聞いてしまいました。』
『それで私は外に出たんです。』
『でも、体力が無くってすぐ倒れてしまって…』
「そうだったんですか…」
『…』
「大変でしたね。」
『ま、まぁ…』
「後悔はありますか？」
『え？』
「家出をして後悔はありますか？」
『…後悔は無いです。やっと外に出れたんです。』
『でも、私は居るだけで誰かに迷惑をかけてしまうから…』
「そんなこと無いです。」
『…え…』
「きっと君にしか出来ないことがありますよ。」
「だから、そんなに思い詰めないでください。」
「ここでは、楽しんで過ごしてください。」
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高杉るな - この作品はちょっと切なくて、良いですね!(いきなりすみません）あと作者さんが一生懸命(？）なのが分かります！更新､楽しみにしてます♪ (2017年11月28日 17時) (
レス) id: 264bb20a3e (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 夜空 星月さん» ありがとうございます！ (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 夜空 星月さん» はい…。夢主には終わりがあります。余命と言う言葉があるなかでも皆さんの心が温まるような話に出来たらと思っています。 (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - ムクロさん» 提案ありがとうございます！松陽先生の傷は盲点でした…。これから先この作品に生かせたら是非使わせて頂きたいです…！ありがとうございます。 (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 更新頑張ってください (2017年11月25日 14時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘党。 | 作成日時：2017年3月31日 13時
