検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:38,694 hit

3821話 ページ28

.



──コンコン。
壁を小さくノックして、非常に申し訳なく思いつつも割って中へと入る。



「ごめんね。会話、聞いちゃった」



立ち聞きした事を詫び、思いの丈を告げようと深呼吸。私は、この子達を守りたいのと同時に、自立して欲しいとも考える。折角双子に生まれたのだ。それに人の手が加えられようと、そんなものは関係無い。周りよりも、足が二本多くあるのだから。

もしも、それでもその細い足では支え切れなくなったのなら、私や真選組が下から持ち上げて、上から引っ張って、何だってしよう、と。



「班長として言わせてもらう。君達にはまだ、刀を預ける事は出来ない」

アナ「・・・・・・ッ」

「矛盾してるのは分かってる。隊士なのに、刀さえも持てないなんて可笑しな話だよね」



「けど暫くは、その木刀で頑張って欲しい」そう言って、埃っぽい畳の上に足を乗せる。この靴下は、雑巾にでも使ってしまおう。私は、今にも飛び掛りそうな目付きには動じずに、ゆっくりと近付いた。



「その代わり、体術を教えてあげる」

ボウ「体術・・・・・・?」

「うん。まあ君達の実力は知ってるよ。でも、実戦経験は私の方があるから、技術は心配しないで」



子供に刀が早い、なんて大人を生きた人間じみた発言はしないつもり。でも、何ていうか、この子達には何か一つに縛られないで欲しいのである。



「意外と使えるよ、体術。まだ身体が小さいから、それを活かした動きをすればそこら辺の男性なんて余裕でぶっ倒せちゃうね!」

アナ「す、すったらもん・・・覚える気はねェ!」

「またまた〜、舐めてかかると痛い目見るよ!侮れないからね、体術ってのは。取り敢えず、V字前髪の男の人を見たら、必ず試してみよう!」



「まずは、見回りから、だけどね!」と、強引に二人の細い腕を掴み、廊下へと引っ張り出したのだった。



.

3822話→←3820話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 女隊士   
作品ジャンル:ギャグ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

堕天使(プロフ) - リョさん» ありがとうございます、ご期待に添えるかどうかはわかりませんが、自分なりに頑張ってみようと決意しました、応援よろしくお願いします、(;;) (2018年10月24日 18時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
リョ(プロフ) - このお話本当に大好きなのでこれからもずっとずっと読み続けたいです(>_<)更新待ってます(^ ^)! (2018年10月24日 0時) (レス) id: 7bd47f200d (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - めええいさん» ありがとうございます、!私も読んでくださる貴方が大好きです、これからもよろしくお願いします! (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - かんなさん» ありがとうございます…、気長にお待ちください、頑張ってみます! (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 鳥夢さん» いつもいつもいつもいつも、本当にありがとうございます。私も今、めちゃくちゃお腹すいてます、バイト中お腹なりすぎて、お客さんに変な目で見られました、仲間ですね、(違う) (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:堕天使 | 作成日時:2018年10月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。