３８１９話 ページ26
.
☆ ボウside ☆
同じ江戸だとは信じ難いくらいに緑が広がった施設に突然現れた松平さんは、部下の方に持ちきれないくらいの手土産を持たせたまま、ズカズカと部屋へと立ち入った。
まだ、姉ちゃんが目覚めていなかった時だった。ふつふつと沸き上がる真っ黒な感情を誰にぶつけてしまおうかと、そればかりを考えていたオラに「手を貸してやろうと思ってな」なんて煙草の煙を嫌という程吹いてきたのである。
利用されるだけの人生から逃げたくて北へと向かったというのに、いつからか全てが崩れ去ってしまっているなと自覚した瞬間でもあったけれど、苦しみを解き放てるのならば良いのかも知れないと、何処かで感じていたのを覚えている。丁度、正午を回っていた。
"「お前ェらの悔しさ、おじちゃんが買ってやる」"
その言葉を信じてみようと思ったのは、単純に姉ちゃんが起きる前に終わらせたかったから、というのもある。何から手を付けたら良いのかを、冷静に考える自分が居た訳だ。つまり、気持ち的には五分五分だったのだろう。今なら、それが良心と悪心の対立だと、目に見える。
松平さんは、幕府の父を倒す為に、まずは自分達が幕府の人間になるべきだと告げた。面白そう、と純粋に感じた記憶もある。
"「俺は、生意気にふんぞり返ってやがるテメーらの父ちゃんを、ぶっ飛ばしてェんだよ」"
サングラスの奥には、野心が覗けた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
堕天使(プロフ) - リョさん» ありがとうございます、ご期待に添えるかどうかはわかりませんが、自分なりに頑張ってみようと決意しました、応援よろしくお願いします、(；；) (2018年10月24日 18時) (
レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
リョ(プロフ) - このお話本当に大好きなのでこれからもずっとずっと読み続けたいです(>_<)更新待ってます(^ ^)！ (2018年10月24日 0時) (レス) id: 7bd47f200d (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - めええいさん» ありがとうございます、！私も読んでくださる貴方が大好きです、これからもよろしくお願いします！ (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - かんなさん» ありがとうございます…、気長にお待ちください、頑張ってみます！ (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 鳥夢さん» いつもいつもいつもいつも、本当にありがとうございます。私も今、めちゃくちゃお腹すいてます、バイト中お腹なりすぎて、お客さんに変な目で見られました、仲間ですね、（違う） (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：堕天使
| 作成日時：2018年10月22日 22時
