3812話 ページ19
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☆ ミンミンside ☆
ミンミン「えー、今日から一週間、アンタ達の世話をする事になった夏目よ。ヨロシクね♡」
一切の魅力を感じられない女の子六名が、隊服を着て立っていた。迷った末の配属先は、配属先とは言い難いそれで、あたしも驚きを隠せない。
女性を思う存分活かせると言えば、危険度は高いものの戦闘がメインではない監察であった。松平のとっつぁん直々の命令である。同じ女だけれと手の空いていないAちゃんに変わって、あたしが呼び出されて「テメーはこっちだろ?」と。
ミンミン「言っとくけど、あたしは容赦しないわよ。覚悟しといてね」
「はい、こっちです、総くん一筋です」と小刻みに頷きながら堂々と手を動かせば「じゃあ女の面倒はテメーに任せた」と、丸投げ。何とも無責任だ。
けれど監察なら山崎退が居るではないか!・・・・・・そう直訴しようとすると、口に出す前にこちらの思考を推測して「山崎は女性経験が、な」と適当を言う。絶対オカマってだけであたしを任命しやがった。
ミンミン「でも、指導する前に、あたしはアンタ達に一つ聞きたいことがあるわ。教えてちょうだい」
"「どうして入隊しようと思ったの?」"
普通に真選組で働きたいのなら、女中でも良かった筈。それなのにも関わらず、命が左右する隊士になりたいと志願するだなんて、分かりやすく謎。そう思って問うと、一人一人口に出す。
「Aさんと一緒に働きたい!って思ったからです。同じ女性なのに第一線で活躍して、あんな人になりたいって・・・そう、感じたんです!」
目をキラキラさせて、言ったのはタチバナさん。
ポニーテールが特徴的な典型的な、ザ・元気っ子。
残念ながら、若干の胡散臭さを感じる。真選組の印象アンケートで、女性からの評価が最悪のAちゃんの名前をわざわざ一番最初に持ってくるなんて、何だか女の子特有の面倒臭さが見え隠れしていそうだからだ。
「あたしは、子供の頃から剣術を習ってました。でも女だからって親に辞めさせられて、周りからも止められて。そこでAさんを知って、親を、見返したい・・・って」
腰に下げた木刀を握って、真剣な表情を見せるのはソネハシさん。悪の組織と戦う少女戦士系アニメなら炎タイプに属するであろうショートカットが特徴的的な、女の子。これが演技だとしたら大したもの。
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堕天使(プロフ) - リョさん» ありがとうございます、ご期待に添えるかどうかはわかりませんが、自分なりに頑張ってみようと決意しました、応援よろしくお願いします、(;;) (2018年10月24日 18時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
リョ(プロフ) - このお話本当に大好きなのでこれからもずっとずっと読み続けたいです(>_<)更新待ってます(^ ^)! (2018年10月24日 0時) (レス) id: 7bd47f200d (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - めええいさん» ありがとうございます、!私も読んでくださる貴方が大好きです、これからもよろしくお願いします! (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - かんなさん» ありがとうございます…、気長にお待ちください、頑張ってみます! (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 鳥夢さん» いつもいつもいつもいつも、本当にありがとうございます。私も今、めちゃくちゃお腹すいてます、バイト中お腹なりすぎて、お客さんに変な目で見られました、仲間ですね、(違う) (2018年10月23日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2018年10月22日 22時