【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６９

３２４２話 ページ9

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☆ 新八side ☆



一月十八日。
年が明けてからまだ一度もあの真選組とすれ違っていない事に、若干の違和感は否めなかった。姉上のストーカーである局長ですら、すっかり姿を現さなくなり首を傾げるしかない現状。

喜ばしい出来事の筈なのに、全く祝福出来ないそれは、僕達を不安にさせるには充分過ぎたのである。



妙「新ちゃん、ちょっと良いかしら」



机に肘をつき、ぼーっとし始めて数分間。
悲しくも腐れ縁となってしまった彼らが、一切その騒がしさを発揮していないとなるとやはり不穏だ。見回りをしている隊士すら見えないのだから、可笑しい。
そんな事を考え込んでいれば、姉上の声が聞こえた。返事をすれば、観て欲しいテレビがあるとのことで立ち上がる。



『激撮！真選組の今！』

新八「何ですか、これ」



丁度コマーシャルが終わり、表示されたテロップ。真選組をテレビ制作側が独自に聞き込みをして、まとめた特番なのだとか。こんな番組が組まれるくらいなのだから、僕が不穏を感じ取っているのはどうやら間違いではないらしい。



『あの爆発事故により、罪のない女中でさえ命を落としました。原因を明かさない真選組。これは中々闇が深そうですね』

『そうですね。真選組隊士の中に潜んでいたという内通者。これが事件の鍵を握っているのではないでしょうか』

『当番組の調べによると、内通者グループと真選組が対峙したようなのです。どうやらその時、不思議な出来事が起こったらしいと判明しました。まずはこちらのVTRをご覧下さい』



あくまで噂に過ぎない。
だが、こちらも長年腐れ縁をやっている身。
気にならない訳はなかった。



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