【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６７

３１７８話 ページ41

.
☆ 土方side ☆



人でごった返す初詣の治安整備は、見廻組が臨時で任されたという情報が届いた。元々は勿論、我らが真選組が任されていたのだが、突如起こった大晦日爆発事故によって人手不足が加速してしまったので、とっつぁんが手を回したらしい。

本当は、たとえ真選組内部でどんな事が起こっていようと、市民には、江戸には関係の無い話である。人手が足りていなかろうが何だろうが、それをどうにかして補って仕事に取り組むのが普通だ。

俺としても、真選組の信用問題に関わるような気もしたので何としてでも仕事をしたかった。ただとっつぁんは「奉行所と見廻組でどうにかすらァ」と上に直談判した、とか。
まあ確かに、その方が良いのも分かる。
早急にこの爆発事故の真相を明らかにしないと、新年早々埋まりに埋まっている仕事を全て見廻組に持って行かれ、あとからごちゃごちゃと言われそうだから。それは、かなり面倒な事を意味する。



土方「･･････遅ェ」



慌ただしく回っていた屯所内。
流石にこのまま疑心暗鬼になっている隊士達を放ったらかしにするのは良くないので、手の空いている隊士を集めて、探りを入れる事に決めていた。年が明けるまでの数時間、考えに考え抜いた結果だ。

会議室で十二分程、既に待っている。
一向に集まらない、奴ら。

いい加減にしろ。新年一発目の台詞はそれになりそうだ。そう思いながら立ち上がると、隣の部屋には全員が集まっていて、俺の顔を見て「やっと来やがったか」みたいな表情をした。



沖田「何してたんです、十四分遅刻ですぜ」

土方「いやそれはこっちの台詞だ、会議室に集まれっつったよな」

沖田「は？新年早々ボケが始まったんですかィ。此処が会議室でしょ？･･････俺がすり替えたんだから」

土方「新年早々嫌がらせ始めてんじゃねェよ！！そういう状況じゃねェだろーがァ！！」

沖田「ギャグシーン皆無過ぎて飽きられたくねェらしいんだからしゃあねェ」

土方「誰だンなメタい事言った奴！つかならせめてもう少し笑えるギャグにしろ！！これただ単に俺が嫌がらせされただけだから！笑えねェから！！」

沖田「なっが」

土方「切腹する？」



.

３１７９話→←３１７７話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す