トリプルフェイスは忙しいらしい

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？「俺の顔に何か付いているか？」


じっと見ていたらしく怪訝そうな顔で見てくるイケメンの目に見覚えがあった。


A「(なんか沖矢さんの目に似てる...？目の色も同じ感じだし...雰囲気が凄いスパダリを纏ってる...！...スパダリって何だ？)」


？「...可笑しな坊やだ」


ん？今、坊やって言ったか？ん？イケメンだからって何言ってもいいと思うなよ...。
俺は横を通り過ぎようしたそのイケメン野郎の腕を掴んだ。


A「少々お聞きしたいのですが、今貴方はそちらの方から来たようですが爆発音が聞こえなかったのですか？それとも...貴方が爆発を起こした張本人なのでは？」


何か安室さん口調になってしまった気がするけど気の所為だ。


？「...」


A「答えられないのですか？なら...！？」


急に目の前が反転した。


A「どえっ...！？え、なになに！？」


急展開過ぎて読めないけど何故かイケメンに担がれてるぜ。いえい。


A「ちょ、何するんですか！？降ろしてください！」


？「すまないがそれは聞けない。早くここから離れないと彼が来てしまう」


彼？彼って誰？もしかしてさっきのバーモ〇ドさん？まじか、じゃあカレーでも売りにきてんのか？あ、もしかしてさっきの爆発音ってカレーが爆発した音か？なに列車内で物騒なモン作ってんだよバー〇ンドさん。というかこの人はバ〇モンド違うのかよ...誰だよこのイケメンは。


A「自分で歩けますから...！下ろして！大人にもなって俵担ぎは恥ずかしいですから...！」


イケメンの上で騒いでいるとどこかの客室に入ったのかソファの上に降ろされた。


？「暫くここでじっとしているんだ。怪しまれたくなければな」


A「話についていけないんですが...」


疎外感乙。それにしてもさっきの爆発だよな、やっぱ...この列車大丈夫なのか...？


？「...そんな顔をするな」


A「えっ...？」


？「大丈夫だ。君に危険が及ぶことは無い。だからここで大人しく待ってるといい...直に彼が来るだろうから...」


最後は小さくてよく聞こえなかったけどこの人にそう言われると大丈夫な気がする。あとこの頭の撫で方も何故か安心する。初対面だけど。


？「それじゃあいい子で待ってるんだぞ...鷹栖A君」


A「え...！？何で俺の名前知って...！おい！？」


俺の呼び掛けも虚しく名も知らぬイケメンは出ていった。


A「何なんだ...アイツ...」


気になる...よし、追い掛けよう。

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