第三十六話:話聞いてないように見える奴に限って大体聞いてる ページ45
(数分後)
銀時「ふぅ...片付いたな」
A「...」
銀時「...って、ちょっと待てェ!!」
A「チッ...」
歩き出そうとしたAの首根っこを銀時は捕まえた。
銀時「何逃げようとしてんだよ」
A「...降ろせ」
銀時「お前...体格の割に軽過ぎね?」
ゴッ!
Aの肘打ちが銀時の腹にクリンヒットした。
銀時「イダッ!」
A「どこ触ってんだよ」
銀時「腰掴んだだけだろーが...!ていうか細っ!?細過ぎ!ちゃんと食ってる?」
A「何でよく知りもしねぇ野郎に心配されなきゃなんねェんだよ」
銀時「この細さは心配にもなんだろ。しかもお前男なのに小綺麗な顔してるしさ?こんな華奢だったらよからぬ野郎にいいようにされちまうぞー」
A「そんな野郎いたら真っ先に去勢してやる」
そう言って首を親指で切るようにサインを送ってくるAに銀時は股間を抑えた。
銀時「物騒な事言うなよ...!」
A「何で股触ってんだよ...漏らしたのか?」
銀時「ガキじゃねーし漏らすわけねーだろ!」
A「だったらそんなとこ触ってんじゃねェよ」
銀時「痛っ!人の頭バンバン叩くんじゃねーよ!俺の頭はタンバリンか!バカになったらどうすんだよ!」
A「...まだ馬鹿じゃなかったのか?」
銀時「失礼だな、おい!まだバカじゃねーよ!あれ?まだ?全然?...ん?あれ?」
頭を擦る銀時を頭(の中)大丈夫かと言わんばかりの表情で見てくるAに銀時はペースを乱されっ放しだった。
A「んで?お前は何であんな所で寝てたんだ?」
銀時「唐突に話戻すのな、お前」
A「何?あそこが家?馬鹿か?」
銀時「どんな耳してんだよ!!」
ゴーイングマイウェイを通すAに目から液体が溢れ出す銀時。
銀時「あれ?何だ、これ...いちご牛乳?」
A「糖尿か」
スパーンとAが銀時の頭を平手打ちした音が江戸の空に響いた。
ーーーーー
A「腹減ってたなら早く言えよ」
銀時の前にズラーッと並ぶ料理の数々。その間にもAは料理を作り続けていた。
銀時「いや、だってお前全く俺の話聞く気なかったよね?」
A「あ?聞いてる...はっ倒すぞ」
銀時「二言目には物騒な事言うのやめなさいって」
A「うるせェ、天パ」
銀時「そろそろ泣くぞ?銀さん泣いちゃうぞ?」
A「...キモっ」
銀時「普通に傷付いた...!」
Aの一言一言に涙する銀時だった。
作者から→←第三十五話:回想シーンって自分で話すの恥ずかしくない?
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ひー(プロフ) - あんまん(女)さん» コメントありがとうございます。あ、本当だ(笑)今気付きました。特に意図してなかったんですがね。 (2019年6月20日 23時) (レス) id: 5d4eb5fe2b (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 夜桜さん» お返事遅くなりました。コナンの方まで読んで頂きありがとうございます!この作品を好きになって頂きありがとうございます!色々考えまして暗いままでいるのは銀魂じゃない!と思い続けていくことにしました!なので、これからもよろしくお願いします(笑) (2019年6月20日 23時) (レス) id: 5d4eb5fe2b (このIDを非表示/違反報告)
あんまん(女) - コメント失礼します。タイトルが新婚さんいらっしゃいみたいと思ってしまった。 (2019年6月9日 23時) (レス) id: 93d39c3311 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新ありがとうございます。コナンの方も拝読させていただいてます。私も…最新話読んで立ち直れてません。。゜(ノД`)この作品は大好きなので更新していただければ喜びます…(笑) (2019年6月2日 23時) (レス) id: e3a6416106 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 十夜さん» いつもご覧になって頂きありがとうございます。主人公に煙草...高杉と相対しますね(笑)でも高杉煙草と似合うと思うから良いですね!気遣って頂きありがとうございます...!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。コメントありがとうございました。 (2019年5月19日 21時) (レス) id: 5d4eb5fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひー | 作成日時:2018年10月2日 21時