夜の草原で・・・ ネタ提供・ペンギン様 ページ20
エイト視点
あの話の後、僕はやはり眠れなかった。苦しそうなAさんを見て、僕はやらかしたと思った。なのに彼女は笑顔を向けた。今にも消えてしまいそうな笑顔を。
胸が苦しい。あの顔が、咄嗟に抱き締めたあの華奢な体が忘れられない。
エイト「駄目だ。頭、冷やさないと」
明日に支障が出る。皆に迷惑を掛ける事は許されない。
僕は、村の外の草原に向かった。
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そして今に至る。
「エイトさん」
エイト「Aさん・・・」
そこには、Aさんがいた。
風に吹かれながら、月を眺めるその姿はとても綺麗だった。
エイト「あ、あの、さっきは・・・！」
すいませんでしたという言葉は、物凄く強い風に掻き消された。
A「この風、変だと思いませんか？」
エイト「ふぇ？」
あまりに予想外の発言に、情けない声が僕の口から出た。
恥ずかしい
A「こんなに荒れている風が、突然吹くなんて・・・」
言われてみれば、確かにそうだ。明日が嵐であるわけでもないのに吹くなんて、今までなかった。たとえ嵐だとしても、その二日ぐらい前には風が強く吹き荒れる。
今のところ、二日後に嵐が吹くという知らせは入っていない。
エイト「確かに・・・」
A「ええ」
ザァァァァ・・・
未だ風は強く、収まる気配はない。
A「・・・ごめんなさい」
エイト「え？」
それはとても静かな声だった。
A「エイトさんに迷惑を掛けてしまって・・・」
エイト「そんなこと無いですよ！僕の方が・・・」
彼女を苦しめたのは僕だ。迷惑を掛けているのも僕の方だ。
Aさんは、何も悪くない。
エイト「アナタを苦しめたのは僕です。悪いのは僕なんだ・・・」
A「・・・私は、物心ついた時からある夢を見ています」
エイト「・・・」
まただ。また、変わった。
A「その夢では、人々の悲鳴やそれを襲う炎が生々しく再現されています。けれど私は何もせず、その景色を傍観してるだけ・・・」
Aさんは続ける。静かに、そして暗く。
ふと気付く。月の色が可笑しい事に。
赤みがかっている。ブラッドムーンと呼ばれる月があるけれど、その色とは違う。
その赤には闇が宿っていた。
この風と、この月・・・
何かが動き始めた気がする。
ーーーーー
ペンギン様、有難うございます。
こんな感じで書いていきます。
期待通りとはいかないかもしれませんが、何卒宜しくお願いします。
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シエラムーン(プロフ) - 了解です( ・ω・)ゞ (2016年12月26日 10時) (
レス) id: 54dc7643fc (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - シエラムーンさん» ですよね〜(苦笑)いえいえ、私なんかのネタでよければ(*>∀<*)頑張ってくださいね!! (2016年12月26日 10時) (レス) id: d59d31d546 (このIDを非表示/違反報告)
シエラムーン(プロフ) - そうなんですよね〜(泣)わざわざネタまで提供していただき、誠に恐縮です。その線で書いてみようかと思います！ (2016年12月26日 10時) (レス) id: 54dc7643fc (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - シエラムーンさん» 大丈夫ですよ!!更新待ってます(*^^*)ネタって思い付かないときは全く思い付きませんよね(苦笑)んー、それじゃあ夢を見たあと夢主ちゃんが起きちゃってそれをエイトが見つけて……みたいなのはどうでしょうか？ (2016年12月26日 9時) (レス) id: d59d31d546 (このIDを非表示/違反報告)
シエラムーン(プロフ) - 心の支えになっています (2016年12月25日 21時) (レス) id: 54dc7643fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シエラムーン | 作成日時：2014年7月1日 17時
