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第八十六話 ページ7

そして来たる日、見習いが来る日がやってきた。

休日返上で、私の部屋の近くの使われていない部屋を掃除し、必要なものを揃え、新しい人間が来るのを嫌がる刀剣男士達を説得した。

見習いの研修が終わったら有給とってやる……。

それよりも、だ!

一番面倒だったのは刀剣男士達の説得だった。

元々人懐っこい性格の奴らでさえ嫌そうな顔をした。

やはりここへ見知らぬ者が来るのは嫌か…

新しく来た人間のせいで、やっと手に入れた幸せや平和な場所を壊されたくないらしい…。

そんな重い空気の中、やってきた見習いは間の抜けた明るい雰囲気で挨拶をした。

私より15cmほど背丈は小さく、肩ほどの髪をゆるく巻いていた。

「私、見習いで来ました!!“桜”って言います!よろしくです!!」

「ああ、よろしく。分からないことはなんでも私に聞いてくれ。ほら、皆も挨拶しろ!」

皆は何故か躊躇った様子でこちらを見て、挨拶をしない。

いくら新しく入ってきた人間が気に入らないからといってそんなのは駄目だ。社会に出たらどんなクズ野郎が上官でもヘコヘコしてなきゃ生きていけない。

「…おい、お前らをそんな礼儀のなってない奴らに育てた覚えはないぞ。ほら挨拶をしろ!」

久しぶりに注意をしたので、刀剣男士たちは慌てて返事をする。

「っ!そんなふうに言わなくてもいいじゃないですか!!皆緊張してるんですよ!!そんなに怒るなんて…酷すぎます!!」

突然怒り出したので皆唖然とする。

そんなに強く叱った自覚は無かったんだが…ズレているのではなく、この見習いにはそう見えているだけだと信じたい。

隣でコソコソと貞と光忠が話す。

「みっちゃん…俺、あのヒト苦手……もう帰らないかな。」

「…こら、そんな事言わないの。見習い研修は、主が偉くなったって証拠だよ。名誉な事だと思いなさい。」

貞がえー!?と大声で話し出したので軽くげんこつすると、また見習いが可哀想!!と、わめき出した。

…これは、ひと揉めありそうだ。
___________
全国審神者名“桜”さんすみません!!
名前はほぼ出さないと思いますが…

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宵闇雪女(プロフ) - 初コメで失礼します!全部読ませて頂きました!完結おめでとうございます、図々しくも番外編まも読みたくなりました!宜しければご検討下さい!応援しています!頑張って下さい! (2019年3月27日 9時) (レス) id: 1c362072f6 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!!できたら今後のみっちゃんと夢主様のラブシーン見たいです。これからも頑張ってください!!! (2018年8月26日 0時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ提督(プロフ) - 今読み返して思い出した。これ完結してた (2018年3月22日 17時) (レス) id: fa66bf3b4b (このIDを非表示/違反報告)
紅琉@ぐんさには良いぞ(プロフ) - 秋雨蒼凜さん» 良いんですか!確かにうちの旧軍組尻に敷かれそうwしかし女性提督はロマンの塊なので狂犬共の手綱を取って下され。あ、申し訳ないですがわしは来週まで不在なので、また改めてボードにお邪魔させてください。 (2017年10月7日 14時) (レス) id: e07552d661 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨蒼凜(プロフ) - 紅琉@ぐんさには良いぞさん» うおお!楽しそうですね!うちの子我が強いんで軒並み尻にしいちゃう可能性が……。やってみたいです! (2017年10月7日 12時) (レス) id: f75fd32646 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秋雨蒼凜 | 作成日時:2017年6月1日 23時

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