伊達の軍人とブラック本丸 3

第八十五話 ページ6

やっぱり身体に染み付いているようで、その二時間後には完全に目覚めてしまった。

三日月はまだ寝ているので、寝かしたまま窓に腰かけて一服していると、光忠が、起こしに来た。

｢主〜あと三十分くらいで朝食d…え？なにこれ？なんで三日月さん…え？事後？｣

｢おいおい変な勘違いをするな！寝たいと言ったから甘やかしてやっただけだ！｣

｢えー！？ひどい…僕を本霊にしてくれるって言ったのに…やっぱり綺麗な三日月さんのほうが……｣

｢いや待てどういう意味だ！？それと本霊とは関係ないだろ！｣

｢本当は演習のこと怒ってるんだ…僕のいない所で綺麗な人を……、うぅ、そうだよね……｣

誰かこいつの乙女な考えを止めてくれ。

騒ぎをききつけたのか博多と乱と薬研がやってきた。

｢なんば朝から騒がしくしよっと？もう…うるさか！！……っち思ったけど、なん？修羅場？修羅場ね！！｣

｢キャー！？主は僕の王子様なのに！！主の二股疑惑！？｣

｢おい爺さん起きろ、腰は大丈夫か？ちっと状況を説明してもらおーか。｣

｢おい待て薬研、なんで私が抱いたことになっている？何もついてないしそもそもやってない！！｣

すると、起きた三日月が面白がって言う。

｢主…俺にあれだけ(優しく)しておいて、じじいは勘違いしていたというのか……？｣

｢ひっどーい！主ったら不純！！短刀的に不健全！！｣

｢だから何もやってないと言っている！…しかもお前ら短刀は護身用だから主の寝室にいつもいただろーが！！｣

ああ、せっかくの非番が…

その日から、

｢主はプレイボーイ(？)｣

という噂で持ちきりになり、夜這いを試みる者が増えたとか増えていないとか。

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