第百二十三話 ページ44
馬車に乗ってそこからが長かった。
もはや軍用車を使ったほうがいいんじゃないか?と、思うほど険しい道を何度も通り抜けた。
どうやら時代も変わっているようだ。
目の前の景色が変わるだけだから退屈だ。
おかげでかりんとうが開けて数分で私の腹に消えそうだ。スマン、光忠。
「…そうだ、これが終われば旅行に行くぞ。どこがいい?京都?奈良?伊勢でもいいな。海外でもいいぞ。」
「え、それって…」
「あ、東北は嫌だぞ。流石に地元だからな。知ってる場所ばかりで慣れてる。」
「は、ハネムーンだったり……しないよね!ごめんね!変なこと聞いて!!」
真っ赤な顔で焦ったように頭をかく。
コイツの恰好良くする精神はもはや私にはおくびにも出さない気か。
なんというか……嫁感が全く強いものである。
何だこれ?私は今人妻と話してんのか?ってなることがある。
無論夫は私だけどな!……失礼取り乱した。
まぁ一言にまとめると光忠がいじらしくて愛らしい、ということである。
180を超えた大男になにを考えているのか、私も変わったものである。
「…そうだな、一度ふたりでゆっくりするのもいいかもしれん。可愛いやつだな。」
「!!……恥ずかしいな……格好悪い……。」
燭台切は赤い顔で微笑んだ。
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宵闇雪女(プロフ) - 初コメで失礼します!全部読ませて頂きました!完結おめでとうございます、図々しくも番外編まも読みたくなりました!宜しければご検討下さい!応援しています!頑張って下さい! (2019年3月27日 9時) (レス) id: 1c362072f6 (このIDを非表示/違反報告)
N - 完結おめでとうございます!!できたら今後のみっちゃんと夢主様のラブシーン見たいです。これからも頑張ってください!!! (2018年8月26日 0時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ提督(プロフ) - 今読み返して思い出した。これ完結してた (2018年3月22日 17時) (レス) id: fa66bf3b4b (このIDを非表示/違反報告)
紅琉@ぐんさには良いぞ(プロフ) - 秋雨蒼凜さん» 良いんですか!確かにうちの旧軍組尻に敷かれそうwしかし女性提督はロマンの塊なので狂犬共の手綱を取って下され。あ、申し訳ないですがわしは来週まで不在なので、また改めてボードにお邪魔させてください。 (2017年10月7日 14時) (レス) id: e07552d661 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨蒼凜(プロフ) - 紅琉@ぐんさには良いぞさん» うおお!楽しそうですね!うちの子我が強いんで軒並み尻にしいちゃう可能性が……。やってみたいです! (2017年10月7日 12時) (レス) id: f75fd32646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋雨蒼凜 | 作成日時:2017年6月1日 23時