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第百十一話 ページ32

引き続き薬研side

「…っ!なんなのよ!!お父様に言ったらここの審神者なんて………!」

その時、ゲートが開く音が聞こえてきた。

暫くして大将と燭台切の旦那が広間へやって来た。

「帰ったぞ、お前達。………どうした、皆で集まって。」

ここまでのいきさつを離す。

見習いがくすねたナイフを渡すと、やっぱりかと溜息をついた。

「っ!…いいわよ!こんな所こっちが願い下げよ!!私のお父様に言えばすぐに消してあげるんだか…「口を挟むようで申し訳ないが、君の父上である幹部の政府役人をこの度摘発させてもらった。」…はっ?」

「探してみればまぁ証拠が出るわ出るわ。一応君は父上に操られたということで、更生ブログラムに参加するのみだ。どのみちここにはもういられない。」

追放されず済んだと安堵していた見習いの顔が、これからもっと歪む。

「そこで、私は全面的に講師として入ることとなった。これから一ヶ月、一緒に頑張ろう。このプログラムに参加する前に走り込みはしておいた方がいいぞ?毎日10キロがノルマだ。」

にこにこと大将が笑って言う。

「操られたとはいえ、こんなことはしちゃ駄目だぞ?分かったか?」

「っ誰があんたなんかに…」

へー、まだそんな元気が……。

すると、大将が壁を殴る。

鈍い音が部屋に響く。

「…上官批判とは何事だ。返事はAye,ma'amか了解、海上訓練の指示では宜候だいいな?…まったく、そんな事では乗り切れんぞ。ペナルティとして明日は20キロ走ること。サボれば倍だ。」

怒った顔から笑った顔に戻る大将と裏腹に、見習いの顔がもはや青だ。

あっさり見習いは役人に繋がれてここから消えてしまった。
______________________

「そう言えば大将、あのナイフ、なんで急に手入れもせず適当にしまってたんだ?」

「あーそれ俺も知りたかった!」

「いや、お前と貞が、いつも私の腰にあるのを見て、羨ましそうな顔してただろ?私の懐刀はお前達だからな。」

…ああ、偽りの無い真っ直ぐな瞳、まったく表情も変えずに、でも愛されているのが分かる。
この方にそんなふうに思われていると思うと、誇らしさで全身がゾクゾクする。

「…!おい、太鼓鐘お前顔が真っ赤だぞ。」

「お、お前もだろ!」

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宵闇雪女(プロフ) - 初コメで失礼します!全部読ませて頂きました!完結おめでとうございます、図々しくも番外編まも読みたくなりました!宜しければご検討下さい!応援しています!頑張って下さい! (2019年3月27日 9時) (レス) id: 1c362072f6 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!!できたら今後のみっちゃんと夢主様のラブシーン見たいです。これからも頑張ってください!!! (2018年8月26日 0時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ提督(プロフ) - 今読み返して思い出した。これ完結してた (2018年3月22日 17時) (レス) id: fa66bf3b4b (このIDを非表示/違反報告)
紅琉@ぐんさには良いぞ(プロフ) - 秋雨蒼凜さん» 良いんですか!確かにうちの旧軍組尻に敷かれそうwしかし女性提督はロマンの塊なので狂犬共の手綱を取って下され。あ、申し訳ないですがわしは来週まで不在なので、また改めてボードにお邪魔させてください。 (2017年10月7日 14時) (レス) id: e07552d661 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨蒼凜(プロフ) - 紅琉@ぐんさには良いぞさん» うおお!楽しそうですね!うちの子我が強いんで軒並み尻にしいちゃう可能性が……。やってみたいです! (2017年10月7日 12時) (レス) id: f75fd32646 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秋雨蒼凜 | 作成日時:2017年6月1日 23時

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