伊達の軍人とブラック本丸 3

第九十八話 ページ19

引き続き薬研side

｢うるせえぞ、アンタら。髭切の旦那が怖がってんだろうが。｣

｢だって！こんなスープだけなんて可哀想！！私がもっと栄養あるもの作ります！！｣

｢僕の料理がだめだっていうのかい！？｣

注意した、注意したのにまだくっちゃべってやがる。

怒ってもいいよな？大将。

｢うるせえ！！ここで無駄口叩くんならもう何もするな！仕事しろ嬢ちゃん！！旦那も今日は非番じゃねーだろ、大将は報告に行ってるから、その汁物置いてさっさと出てけ！！｣

びっくりした様子の燭台切の旦那に咄嗟に謝られた。

そのすぐ後に大将が戻ってきた。

長谷部も一緒に来ていて、とてつもなく怒りのこもった表情でこちらを見ていた。

｢おいおい私の部屋にまで怒鳴り声が聞こえてきたぞ……お、スープか。具も少ないな、よし、ありがとな光忠。｣

｢ううん、まだやる事あったら何でもするよ！｣

｢さっきの騒ぎについて、このへし切長谷部に説明してみろ、言わば病人の前で何を騒いでいた！！｣

わお、長谷部すげえ怒ってるな。きっと二人きりで作業してたのを邪魔されたんだろう。

長谷部にギロりと睨まれ｢ヒッ｣とわざとらしく怖がる見習い。

大将が見かねて宥めるまで、それこそ長谷部は番犬の様に吠えたてて、説教をしていた。

髭切の旦那が怯えるって……言ってんだろ……？
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活撃かっこよいわ……！砂糖吐きそう……

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