第九十三話 ページ14
鶴丸国永side
よっ!俺は鶴丸国永。
最近よく見習いに付きまとわれてて辟易しそうだぜ☆
さて、先ほど何やら我が主の怒号が俺たちと粟田口、そして見習いの部屋の方から聞こえた。
いつも主はうるさくするなと言うが、結局一番大きい声で怒ってるんだよな、まっ!そういう所が可愛いんだがな!
…見習いがなんかやらかして帰ってくれたらなあ……。
とりあえず様子を見に行くと、主、光坊、貞、薬研、いち、見習いがいた。
主が手入れの道具を持っていたので、誰か怪我したのかと周りを見渡す。
「………!おい、貞!お前が怪我を!?頭を打ってるじゃないか…血も………おい、まさかお前が………!」
上から見下ろすように見習いを睨んで怒鳴ると、見習いは怯えていた。
いちの腕にわざとらしく縋るのにも腹が立つ。
すると、主が俺を少し強く宥める。
「黙れ鶴丸、光忠もお前も過保護だぞ。分かっている。今からその話をするところだ。お前も居ろ。ほら、来い。」
腕を引っ張られ主の近くに抱き寄せられる。
…冷静さが欠けていた。
仲間を傷つけられるとどうにも…。
「お前ら言いたいことはあると思うが、まずは手当てだ。見習いは、コケただけか、貞は血が出てるな、おいで、すぐ治す。」
「う…うん。」
貞が刀を差し出すが、刀に傷は無かった。
主は手入れ道具は必要なかったな、と言って貞の頬に手を当てて傷を治した。女神か。
「あ、あの!コケただけじゃなくて足を捻っちゃったんですけど!!もっとよく見てくれます!??」
「ああ、すまなかった。先ほどお前は歩いてここまで来てたからな。足をひねっているとは思わなかったんだ。」
また見習いが突っかかって来たが主は相手にしなかった。
やっちまえ主!
その後話を聞いたが、正直な話九割見習いが悪い。
その中には俺達の主が自分を陥れようとしている、主の命令で皆冷たくする、などの、見当違いも甚だしい見習いの言い分があった。
俺達は皆斬りかかりそうな勢いで黙って聞いていたが、とうとう光坊が痺れを切らして言う。
「っ、君さあ!結局何がしたいんだい!?僕たちは僕たちの意思で主に付き従ってるんだけど!お願いだから主の仕事や生活に支障の出る事しないでくれる!?」
ついに出ました!光忠選手!!「遠まわしに帰れ」作戦!さて、見習いはどう出る___________
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宵闇雪女(プロフ) - 初コメで失礼します!全部読ませて頂きました!完結おめでとうございます、図々しくも番外編まも読みたくなりました!宜しければご検討下さい!応援しています!頑張って下さい! (2019年3月27日 9時) (レス) id: 1c362072f6 (このIDを非表示/違反報告)
N - 完結おめでとうございます!!できたら今後のみっちゃんと夢主様のラブシーン見たいです。これからも頑張ってください!!! (2018年8月26日 0時) (レス) id: 47989a0b29 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ提督(プロフ) - 今読み返して思い出した。これ完結してた (2018年3月22日 17時) (レス) id: fa66bf3b4b (このIDを非表示/違反報告)
紅琉@ぐんさには良いぞ(プロフ) - 秋雨蒼凜さん» 良いんですか!確かにうちの旧軍組尻に敷かれそうwしかし女性提督はロマンの塊なので狂犬共の手綱を取って下され。あ、申し訳ないですがわしは来週まで不在なので、また改めてボードにお邪魔させてください。 (2017年10月7日 14時) (レス) id: e07552d661 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨蒼凜(プロフ) - 紅琉@ぐんさには良いぞさん» うおお!楽しそうですね!うちの子我が強いんで軒並み尻にしいちゃう可能性が……。やってみたいです! (2017年10月7日 12時) (レス) id: f75fd32646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋雨蒼凜 | 作成日時:2017年6月1日 23時