夫婦と呼ばれる２人の日常〜５〜

すき２ ページ26

side ジャッキー





俺は汚い人間だ
とても汚くて
とても臆病で

いつもマックに甘えてばかりの俺
そんな自分が堪らなく嫌いだった

すごく大事に想ってくれてて
好きという気持ちが
溢れ出てくる

でも時々理性と闘っている感じが
堪らなく愛おしくなる

俺だってマックに応えたい
けど、どうしても怖くなって
先に進めない

そんなある日の夜
アーセナルの部屋から
泣きながら出てきたエース

俺の顔を見て
一瞬だけ焦ったような感じがしたが
でもすぐに
走って自分の部屋に入っていった

少し開いた扉から覗く
心配そうな顔をしたアーセナル

俺の顔を見て
ばつの悪そうな顔をして
ゆっくりと扉を締めた

喧嘩でもしたのだろうか

まぁ、俺には関係ない話だ
そう思いながら
マックの待つ部屋へと向かった

何もしてこないマック
はじめに俺が拒否をしてしまったから
それ以降
キスより先は絶対にしてこない
俺はそれに甘えっぱなしだ

怖いのは本当
でも
それ以上に

ひとつになりたい

最近はそう思うようになってきた







━━応えたい、けど、怖い
━━君はこんな弱い俺を見捨てるだろうか
━━君は、いつまで待っててくれる？

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