夫婦と呼ばれる２人の日常〜５〜

わかって？８ ページ11

side 村上






必死になって俺のモノを咥えるヨコ

前まではお世辞にも上手いとは言えず
苦しそうな顔で
早く終われ
と言っている感じだった


マルとするようになって
教育されたのか
それとも、慣れたのか

どっちにしろ
いい気分ではない

確実に上手くなっているヨコ
俺を喜ばせようと必死なのがとても可愛く思えた


でも
それとは裏腹に
どうしても冷たくしてしまう俺は
いつまで経っても
ガキなのだろうか



ヨコの口内を俺の欲が埋める
必死に飲み込む姿は
どこか悲しくて
どこか嬉しそうで


こんな事をさせてる自分に腹が立ってきた
それと同時にヨコを信じられなかった自分が
凄く悲しくて
気がついたら
ヨコのことを思いっきり抱き締めていて
気がついたら
泣いてた


ヨコは戸惑いながらも俺の背中に手をまわし
俺に好きだと言ってくれた


もちろん
返す答えなんか決まってる



「･･･俺、もっ･･･」ｸﾞｽっ



「･･･お前以外、愛してない･･･」ｷﾞｭ



腕に力を込めいつも言っていた様に言うと
ヨコも力を込め
俺の胸に顔を埋めひたすら謝り続けた

しばらく泣き続けて
落ち着いたところで
ヨコともう一度向き合う



「･･･ヨコ･･･？」



横「･･･なに？」



「･･･ごめんな、構ってやれんくて」



横「･･･俺も、･･･俺のが、ごめん
ヒナの事、裏切ったりして･･･」



「きみ」ﾁｭ



横「･･･しん、ご･･･好き、愛してる」ﾁｭ



横「･･･こんな事しておいて、言えへんけど
俺は、･･･俺がホンマに好きなのは、しんご、だけやで？」



「きみ･･･」



横「･･･裏切った俺が言えることちゃうけど
わかって欲しい･･･俺は、ヒナしか居らんねん」



「･･･俺も、お前だけや」ﾁｭ

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