翠玉を覗く【宜野座伸元夢】 (ページ9)

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伸元「A、俺が奴の銃を弾くからその隙に執行しろ。｣

『近づくのは危険です！』

伸元「何言ってる。ここから撃つんだ。」

『そんなこと出来るんですか！？』

伸元「射撃は得意でね。信用出来ないか？」

『いえ！そういう訳では……』

伸元「ならやれるな？」

『っ…！はい！』

ﾊﾟﾝｯ!!

乾いた銃声と共に犯人の拳銃が弾け飛ぶ。

今だ！

ﾄﾞﾐﾈｰﾀｰ「犯罪係数287。執行モードノンリーサルパラライザー慎重に照準を定め対象を制圧してください」

レイ「がっ！」

やった……！

伸元「よくやった。確保だな。」

『はい……！援護ありがとうございました！
執行官に連絡、犯人確保。連行の準備を……』

伸元「A！伏せろ！」

『きゃっ！！！』

真緒「監視官！？」

鼓膜が破けそうな程の爆発音。

なに……？爆弾……？犯人は制圧したはず……

まさか、もう1人！？

煙でよく見えないけど……あれか！

伸元「もう一人居たのか!?」

『皆さん！犯人はもう一人居ます！執行官は至急合流してください！』

急がないと逃げられる……！

レイ「この……システムのｯ、犬がｯｯ……!!!｣ﾊﾞﾝﾊﾞﾝｯ!!

なんで起きてっ……？！パラライザーは命中したはず……！

伸元「くそっ、神経系のﾔｸﾌﾞﾂ投与か？まずいな…パラライザーが効かない。銃ももう一丁持っていたか。」

『宜野座さん、ここはお願いします！私は向こうを！』

伸元「おい待てA！単独行動は危険だ！執行官の到着を待て！」

待ってられない！目の前で犯人を逃がすなんて絶対嫌。

『執行官に連絡、私が逃げた方を追います！位置情報を送るので如月さんは私と、雛河さんは宜野座さんの援護をお願いします！』

執行官「了解！」

━廃墟ビル 6階━

最上階。屋上もないし、もう逃げられない。

『出てきなさい！今出て来れば逮捕で済みます。』

ここにいるのは間違いない。早く見つけないと、、

！、なにか光った！銃口……？

ドミネーターを向けてみる。

反応無し……もしかして

ﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯ!!

『い”っ!!!』

罠か！……右肩をやられた。

犯人は階段へ向かってる

逃がさない！！

今度は確実にドミネーターを向ける

ﾄﾞﾐﾈｰﾀｰ「犯罪係数オーバー300 執行モードリーサルエリミネーター慎重に照準を定め対象を排除してください」

鋭い光線と鈍い銃声が響いた。