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初出勤から1週間 ───
随分仕事にも慣れた、と言いたいところだけどデスクワークばかりで現場には一切出ていない。
そろそろ刑事らしいことがしたい。
平和なのが1番だけど……
そんなことを思っていると炯先輩がオフィスに戻ってきた。
炯「皆聞いてくれ。今追っている事件の捜査のことだが、明日から外務省と共同で行う事になった。」
一途「共同?いいんすか?手柄、行動課に取られちまうかもしれねーのに。」
炯「課長が許可を出した。俺達はそれに従うまでだ。よって灼、Aは午後からの外務省とのミーティングに参加してくれ。」
『はい、了解しました!』
外務省とのミーティング、、
いよいよ現場に出られるのか。
頑張らなきゃ。
遅刻したら大変だから少し早めに会議室に行こう。
いつもより急ぎ目にお昼を食べて会議室へ向かった。
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ちょっと早すぎたかな?まだ誰もいないかも。
一番乗りってちょっと嬉しいな。
そう思いながら会議室へ入ると、
伸元「ん?新人監視官じゃないか、早いな。」
えっと、この人は宜野座さん……だよね?
まだ誰も来てないと思ってたからめちゃめちゃびっくりした……
『あ、宜野座さん!こ、こんにちは。』
伸元「気合入ってるな。」
『はい、初めて現場に出る事件なので、、』
伸元「そうか、まだ現場には出てないんだな。頑張れよ。俺は元一係で監視官も執行官も経験してるから、何か聞きたい事があれば聞いてくれ。」
『え!元執行官なんですか?!』
伸元「驚いてくれるってことは、喜んでおいていいのか?笑 ちょっと色々あってな、犯罪係数上がって執行官落ちだ。だが、監視官の時より少し気が楽になった気がしたな。」
『そうだったんですね……なんだか執行官の人って、皆さん優しいくて、良い人ばかりな気がします。』
伸元「……!
ははっ、君を見てるとあの人のことを思い出すよ。」
『え?あの人って……』
そう言いかけた所で、ドアが開いた。
灼「あ!宜野座さんだ〜!こんにちは!
Aちゃん、もう来てたんだ!早いね!」
『灼先輩!はい!初仕事なので気合い入ってます!』
灼「よろしい!無理しないようにね!」
『はい!』
その後すぐに皆さんが集まってミーティングが始まった。
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美佳「───。犯人は以上の3人。それぞれ別の場所に潜伏している事が確認されています。よって、班を3つに分けて捜索します。」
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作者名:細々夜 | 作成日時:2021年11月30日 18時