銀土のぱっつち ページ3
銀魂、3年Z組銀八先生より
土方目線
『しのぶれど』
・・あ、目が合った
当てられる
「はーいじゃあ多串くん。教科書P123の短歌読んでー」
「...かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」
「はーいこの歌はー...」
銀八の説明が始まる
畜生。わかっててやってるのか、それとも不可抗力なのか
教壇に立つ飄々とした大人に、俺は勝てない
銀八はモテる
この歌の宛先、藤原実方もプレイボーイだったというけれど
銀八は一度たりとも生徒と一線をこした事はない
けれどモテる
俺には女子達に交じって銀八に話をする事なんて出来ない
この短歌を送ったどこぞの女のように、伝える事などはなから諦めているのだ
「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば しのぶることの 弱りもぞする」
ぼそりと放課後の国語準備室で呟く
短歌は俺の先生が好きだったんだ、だから俺は国語教師になった。
と、この部屋で銀八はむず痒そうに笑った
だから俺は銀八の好きな先生が好きだった短歌をいっぱい覚えた
短歌は良い。俺のように忍ぶ恋をしている者は作者の気持ちがよくわかる
同じ境遇だからな、
違うのは
「俺は片思いだって事くれぇか」
自嘲気味に笑うと、気持ちを切り替える
銀八が来る前に出て行かないと、もう二度とここへ来れないなんてことになったらこまる
あいつで胸がいっぱいなとき、俺は人に見せられない様な顔をしているだろう
そんな所を押さえられたら、、
くるりと回れ右をして扉に手をかける
と、銀八が目の前に。
「お?大串くんどうしたの?
先生に何か相談?」
・・・最悪だ
「俺そんなひどい顔してますか..?」
「してるしてる恋に悩む少年よ
俺が汝に道を授けよう
とまぁすわれよ
お茶くらい_...土方?」
「っっ...結構です。失礼しました」
ばたんと乱暴に扉を閉め、廊下を急ぎ足で歩く
俺は足の赴くまま、屋上に向かった
誰もいない所へ...それしか考えていなかった
思ったより長くなった...
続くかも知れない...いまのところ、そのきはないけど
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作者名:Rey | 作成日時:2014年11月24日 20時