日常3 ページ3
目にとまったのは、結構高額な給料と、少しずつで日払い可、の文字。場所は...真選組。
隊士を募集しているらしい。.......いいかもしれない。幕府の犬になるのは嫌だが、今はどうのこうの言ってる時間はない。なんせ、あと104円しかないのだ。
『銀時。』
またもやソファーの上でジャンプを読んでる銀時に声をかけると、だるそうにこっちを見る。
だるいのはこっちだっつーの。
『仕事の話だけど、真選組に行くわ。』
銀「....は?」
意味がわからんと言った様子で、聞き返してくる。
『だーかーらー、真選組で働くってこと。』
銀「はぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」
ちょ、そんな驚くこと!?
あーそういえば銀時と真選組の人達って仲悪いんだっけ。
会えば喧嘩ばっかしてるとかなんとか。
まあそんなの私には関係ない。
『てことで、行くから。』
銀「だめだ。」
.....は?
『なんで?』
銀「美琴をあんなやつらに渡してたまるかっつーの。」
『いや、意味わからん。』
私は銀時のものじゃないし、渡すもなにもないだろ。
銀「とにかくだめ。」
『や、だめじゃない。そろそろ準備終わったら行くから。』
銀「え、ちょ、待った!」
『何?』
待ったをかけられて、準備を中断し顔を上げる。
と、小さいリップ音が聞こえて頬にやわらかい感触が当たる。
近くには銀時の顔。
『は......』
何が起こったのか理解できずにいると、銀時がニヤッと笑って言った。
銀「ごちそーさん。」
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作者名:蒼穹 | 作成日時:2015年4月8日 21時