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「おやすみ、A」と耳元で囁かれた甘い声が消えずに、指先にもまだ童磨様の指が絡んでいた感覚が消えずにいた。
「嘘みたい…」
布団に倒れ込み、何もない天井を見つめる。
今日は沢山の事があって…頭がパンクしてしまいそうだ。
わたしはここに来て本当によかったと思う。
母の事が、知れた。
わたしの兄弟は、同じように助かったのだろうか?
どこかで元気に生きていて欲しいと思う。
「わたしとそっくりなのかな…」
幸せでいて欲しい。わたしの唯一の血の繋がった家族なのだから。いつかどこかで出会えたなら…そう思う。
「ありがとう、童磨様。わたしをここに導いてくれて」
彼の名前を口にすればまた思い出してしまう。
疲れているはずなのに、今日はねれなそうだ。
「あ…」
わたしは童磨様に好きと伝えた。
童磨様もわたしを好きだと言ってくれた。
思い返せば、ただそれだけなのだ。
双方想いを口にしただけで、関係性が変わったわけではないのだ。
恋仲になった訳では無いのだ…
ひょっとして…お互いの好きは意味合いが違ったのかも…?
「はぁ…」
先程までの高揚していた気持ちが、なんだか下がってきたような気がした
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み(プロフ) - ゆりなんぽんさん» コメントありがとうございます。のんびり更新ではありますが、頑張りますね! (2020年8月29日 19時) (レス) id: f75307f7e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりなんぽん - 素敵な作品ですね!いろいろ事情はあると思いますが更新待っております! (2020年8月29日 17時) (レス) id: 3ac698d03c (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - コノハさん» コメントありがとうございます。更新がんばりますね! (2020年8月5日 22時) (レス) id: f75307f7e7 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - もっと書いてください (2020年8月1日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み | 作成日時:2020年3月15日 18時