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ボロボロになりながらひたすら走り続けた。
自分が助かりたいからではなく、双子を助けたいがために。


「この場所に行き当たり、察したんだろう。逃げられない事に」


助かって、生きぬいて欲しい。
ただそれだけを願い、崖から双子を投げ落とした。


「そして、母親は殺されてしまった。」



おしまい、と童磨様は言った。



「泣いても構わないよ、A」


「…っ…ごめんなさい…」



童磨様が口にした話は、とても辛い話だった。
わたしが覚えているわけもないのに…記憶が蘇るような…そんな感覚に陥った。


母の温もり。生きて欲しいと願った気持ち。
何もわからないのに。
いま、ここに母が居て笑いかけてくれているような。



「わたしは…愛されていたんですね…っ」



もう、それだけで充分。
ありがとう。お母さん…


「童磨様、連れてきてくれてありがとうございます」



溢れ出る涙を無理やり拭い、顔が見えるように笑いかける。
わたしは貴方に出会わなければ、ずっとわけも分からず苦しんでいたのだろう。
童磨様、貴方に出会えてわたしは救われました。


(好きです…なんて、言えないけれど)




気が付けば、とても顔の位置が近く逸らそうとすれば口付けされていた。




ゼラニウム(ピンク)
決心 決意

フジ→←。



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設定タグ:鬼滅の刃 , 童磨   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - ゆりなんぽんさん» コメントありがとうございます。のんびり更新ではありますが、頑張りますね! (2020年8月29日 19時) (レス) id: f75307f7e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりなんぽん - 素敵な作品ですね!いろいろ事情はあると思いますが更新待っております! (2020年8月29日 17時) (レス) id: 3ac698d03c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コノハさん» コメントありがとうございます。更新がんばりますね! (2020年8月5日 22時) (レス) id: f75307f7e7 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - もっと書いてください (2020年8月1日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月15日 18時

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